コラム
産業廃棄物 2022.01.13
オフィスや倉庫から生じる段ボール・ストレッチフィルムなどの梱包材は、一般廃棄物?産業廃棄物?
リサイクル環境業者選定産業廃棄物
この記事では、梱包材の分別・処分方法について詳しく解説!梱包材がゴミとして排出されやすい場面や、注意すべき段ボールの分別基準、廃棄物処理業者を選ぶ際に気を付けるべきポイントなどをご紹介します。梱包材の処分に困っている方や、廃棄物処理業者選びに悩んでいる方は必見です!
1.そもそも梱包材とは?
商品などを移送する際に使用される梱包材。
しかし、ひとくちに梱包材といっても以下のように様々な種類があります。
■段ボール
一般的に使用され、箱型の形状で中身を保護できるのが特徴です。
また、箱としてだけでなく内部の仕切りとして使用されることもあります。
■ストレッチフィルム
物流拠点や配送センターなどで、荷崩れを防止するために使われる梱包用のフィルム。
段ボールに巻き付けられるサイズの他、家庭用のコンパクトなサイズもあります。
■緩衝材(かんしょうざい)
段ボール内の隙間を埋め、落下などの衝撃から商品を守るために使う資材。
ビニール製や紙製、発泡スチロールを加工したものなど様々な種類があり、用途に合わせて使われています。
■PPバンド
ポリプロピレンを素材に使用した結束用バンド。
荷物をまとめる際や、荷物を運びやすくするために取っ手として使用されます。
表面が凹凸の網目状になっていて、滑りにくいのが特徴です。
■木パレット
工場や倉庫、トラック、コンテナなどでの荷役作業を扱いやすくするために使われる木製のパレット。
木パレットの上に荷物を載せて、フォークリフトやハンドリフトの爪を穴の空いた部分に差し込んで持ち運びます。
上記で挙げた梱包材が事業活動に伴いゴミとして生じた場合、主に「産業廃棄物」として扱われます。
2.段ボール・ストレッチフィルムなどの梱包材が排出されやすい場面
梱包材がゴミとして排出されやすいのは主に以下の場面です。
*オフィス・テナントビル
*倉庫などの物流拠点
*スーパー・コンビニ・チェーン店 …etc
倉庫などの物流拠点はもちろん、商品の入荷作業や家電購入時、オフィスの移転時などにも排出されます。
3.段ボールは「紙くず」に該当。段ボールを産業廃棄物として排出すべき業種
冒頭で事業活動に伴い生じた場合は主に“産業廃棄物”として扱われると説明しましたが、段ボールの扱いは注意が必要です。
事業活動にともない生じた段ボールは「紙くず」に分類され、排出する業種や事業内容によって“産業廃棄物”として扱うか、“一般廃棄物”として扱うかの判断が異なります。
「紙くず(段ボール)」を産業廃棄物として扱う必要がある業種は、以下の通りです。
■建設業(工作物の新築、改築または除去に伴って生じたものに限る)
■パルプ、紙または紙加工品の製造業
■新聞業(新聞巻取紙を使用して印刷発行を行うものに限る)
■出版業(印刷出版を行うものに限る)
■製本業
■印刷物加工業
上記以外の業種から排出された「紙くず(段ボール)」は、キレイな状態であればリサイクルして再資源化する“専ら物”として扱われ、汚れていてリサイクルするのが難しい場合は“事業系一般廃棄物”として処理します。
例え同じ材質の段ボールを排出する場合でも、業種や事業内容、状態によって分別が異なるので気を付けましょう。
参照:「専ら物」ってなに?有価物との違いは?マニフェストはいらないの?
また、その他の梱包材の処理方法についてはこちらの記事をご参照ください。
・【物流業界向け】廃棄物処理業者の見直しを行い、コストを最適化しませんか?
・廃棄物処理のコストを削減!ストレッチフィルムの買取価格相場・業者選びのポイント
・木製のパレットはどうやって処分すべき?廃棄物区分の変更・業者選びのポイントについて
4.失敗しない!業者を選ぶ際に気を付けるべき3つのポイント
産業廃棄物を不適切な方法で処分すると、業者だけでなく依頼した排出事業者も責任を問われます。
最後に、廃棄物処理業者を選ぶ際に気を付けるべきポイントを3つご紹介します。
4-1.許可証を持っている業者か確認する
まずは許可証を持っているか確認しましょう。
産業廃棄物の運搬・処分は許可証を得ている業者しか行えません。
万が一、許可証を持っていない業者へ依頼してしまうと罰金刑や懲役刑に科されてしまうので注意が必要です。
4-2.相見積もりをとる
業者選びの際には、複数業者に見積もりを依頼するのがベター。
適正価格かどうか、複数業者を比較して検討しましょう。
ただし、他の業者や相場と比べて極端に安価な場合は要注意!
このような場合、無許可の業者である可能性や後々追加料金を請求する悪質な業者である可能性があります。
4-3.固定金額(パック料金)に要注意!
中にはお得な固定金額(パック料金)プランを用意している業者もいますが、内容によっては逆に損をしてしまう可能性があるので注意が必要です。
例えば、トラックの台数をもとにした固定金額プランの場合、廃棄物の詰め方によって料金が大きく異なります。
悪質な業者だと「本当は1台で済むはずの量なのに、2台分の料金がかかってしまった…」なんてことになってしまう恐れがあるので、あらかじめ業者の評判や実績などをよく調べてから依頼しましょう。
5.段ボールや梱包材の処分は、リダクションテクノにお任せください!
事業活動や事業所の移転などで生じたゴミは、全て産業廃棄物として出せばいいというわけではありません。
記事内も解説したように、同じ段ボールでも状態や排出する業種によって品目は変わるため、マニフェストへの記載内容も異なります。
そのため、業者選びには要注意。
適切に処理が出来るよう、安心・安全な処理業者を選ぶことによってリスクを減らしましょう。
弊社・リダクションテクノでは、一都三県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)において産業廃棄物収集運搬許可証を得ておりますので安心してお任せいただけます。
また、コストの最適化やリサイクルに関するご相談にも対応。
廃棄物処理と合わせてリサイクルを行うことにより、環境に配慮したコスト削減をご提案しております。
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