コラム

産業廃棄物 2024.02.14

企業ができるリサイクルとは?具体的な事例や環境問題に取り組むメリットをご紹介

リサイクル環境安心第一産業廃棄物

最近では、環境問題の解決に向けてリサイクル活動に取り組む企業も増えてきました。 しかし「具体的にどんなことをすればいいのかわからない…」「環境問題に取り組むべきメリットとは?」と頭を悩ませている方もいらっしゃるのではないでしょうか? そこで、この記事では各企業が行っている具体的なリサイクル事例や、環境問題に取り組むメリットなどをご紹介します!

1.近年、環境問題に対する姿勢がさらに注目されるように

近年では環境問題に取り組む企業が増加。

会社の規模を問わずCSRの様々な取り組みが行われています

 

“CSR”とは、Corporate Social Responsibilityの略。

企業の社会的責任という意味で、企業が環境問題に取り組む際に使用されることが多いです。

CSRは従業員だけでなく、投資者や消費者、環境などへ向けて、企業が行うべき適切な意思決定・責任を持ち、社会の発展へ貢献する取り組みを指します。

2000年以降、CSRで環境問題に取り組む企業は増えていましたが、2015年に国連にて持続可能な社会を目指すために17項目の指標“SDGs”が採択されたにより、近年企業の環境問題に対する姿勢がさらに注目されるようになりました。

参照:SDGsの目標とターゲット(農林水産省)

 

17項目の指標には様々なゴールが設けられていますが、SDGsの実現のため欠かせないアクションとして挙げられているのが“3R”です。

3Rとは、Reduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル)の総称。

限りある地球の資源を無駄にせず、循環型社会をつくるための取り組みを指します。

昨今では多数の企業が積極的に3Rの取り組みを実施。

SDGsの実現へ向け、企業としてアクションを起こしています。

 

【こちらの記事も合わせてご覧ください】

3R(リデュース・リユース・リサイクル)を徹底解説!主な取り組み・SDGsとの関係性とは?

 

 

2.企業が取り組むメリット

企業がリサイクルなどの環境活動に取り組むと、以下のメリットが得られるとされています。

 

2-1.廃棄物処理費用のコスト削減

廃棄物をキチンと分別し、有価物として業者に引き取ってもらったり、廃棄物を再資源化すれば処理費用のコスト削減に繋がります。

 

2-2.企業のイメージアップ

環境問題に注目が集まる昨今、いまや企業イメージは業績だけでなく、“真剣に環境問題に取り組んでいるかどうか”も重視されます。

世間的に企業のイメージがアップすれば、集客や売上アップにも繋げられるでしょう。

 

2-3.日々の業務を簡略化できるケースもある

廃棄物をただ処理するのではなく、排出量を減らしたり不要品を積極的にリサイクルすれば業務内容を簡略化できる場合もあります。

 

 

3.大手企業が行っている具体的なリサイクル事例

続いて、実際に大手企業が行っているリサイクル事例をご紹介します。

 

■ダスキン

ダスキンではプラスチックの排出量を削減すべく、包装容器の薄肉化・軽量化および、内容物を濃縮して容器をコンパクトなサイズに変更。

その他にも繰り返し容器を使用できるよう詰め替え・付け替え用の商品を促進したり、リサイクルしやすいようプラスチックの包装容器に再生樹脂などを導入するなど様々な取り組みを行っています。

参照:資源循環(株式会社ダスキン)

 

■キヤノン

“共生”という企業理念を掲げ、キヤノンでは使用済みのトナーカートリッジを回収する仕組みを構築。

使用済みの製品の部品を取り出しリユースしたり、リサイクル材でプラスチック部品を製造したりと、独自のリサイクルシステムを運用しています。

参照:キヤノングループ企業理念『共生』(キヤノンマーケティングジャパングループ)

 

■パナソニック

パナソニックでは、“できるだけ少ない資源で商品を作る。使う資源は再生資源を増やす”という考えのもと、エアコンや冷蔵庫などの使い終わった商品を資源に戻す取り組みを実施。

また、新しいリサイクル技術の開発や、再生資源で新しい商品を作る技術開発も進めています。

参照:パナソニックが考える資源循環(Panasonic Group)

 

■ライオン

洗剤などを製造・販売しているライオンでは、製品や容器の素材に再生プラスチックなどを積極的に活用。

使用済み詰め替えパックを店頭にて回収したり、詰め替え用品を拡充したりと、リサイクルだけでなくリデュースにも力を入れています。

 

参照:資源循環型社会の実現(ライオン株式会社)

 

■みんなでボトルリサイクルプロジェクト

(花王/ユニリーバ・ジャパン/P&G/ライオン/ヴェオリア・ジャパン・グループ)

“みんなでボトルリサイクルプロジェクト”とは、複数の企業が共同で行っているプロジェクト。

一般家庭から排出された使用済み容器の回収やリサイクルを目指して20216月より開始されました。

このプロジェクトでは東京都東大和市内に10カ所回収ボックスを設置し、使用済み容器を回収。

回収した容器はリサイクル工場へと運び、分別・洗浄・処理後に、ボトル容器からボトル容器への水平リサイクル技術の検証しています。

参照:「みんなでボトルリサイクルプロジェクト」4社共同での実証事業へ(花王株式会社)

 

 

4.身近にできること

前項にて大手企業が実施している取り組みをいくつかご紹介しましたが、中小企業でも身近にできる取り組みはあります。

 

・リサイクルが可能な製品を積極的に導入する

・従業員にマイボトルやマイバック運動を推進

・シュレッダー処理したごみをリサイクルする

・紙の資料をペーパーレス化

・梱包資材の削減

・郵送ではなく電子メールを活用

・生産工程で発生した廃棄物をリサイクル

・ごみを圧縮して減容化

・リサイクル業者に有価物の買い取りを依頼

・使用済みの自社製品を回収してリサイクル   …etc

 

このように環境保全のために企業としてできることはたくさんあります。

ぜひこれを機に、業務内容や廃棄物処理などを見直してみてはいかがでしょうか?

 

 

5.リサイクルに関するご相談も“リダクションテクノ”までどうぞ!

冒頭でも解説したように、近年はSDGsの観点から企業にも環境問題に対する姿勢が求められています。

SDGsの実現のためにできるアクションとして様々な企業が実施しているのが、“3R”の取り組みです。

環境問題に対する取り組みは、企業として実施することにより、イメージアップやコスト削減などのメリットが得られる場合もあります。

環境問題のためにも、今後の発展のためにも、企業としても個人としてもまずは取り組めることから実施していきましょう!

 

ちなみに、リダクションテクノでは廃棄物処理だけでなく、リサイクルに関する幅広いご相談にも対応。

コスト削減に関するご提案もおこなっていますので、お気軽にご相談ください!

 

【こちらの記事も合わせてご覧ください】

SDGsと産業廃棄物の関係性。廃棄物処理の実例もご紹介

 

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