コラム
産業廃棄物 2021.09.17
産業廃棄物の運搬リスク「過積載」について解説。違法行為を防ぐための対策法とは
安心第一業者選定産業廃棄物廃棄物処理法
この記事では、産業廃棄物の収集運搬を業者に依頼する際に気を付けたい「過積載」について詳しく解説!「過積載」の危険性や罰則、違法行為を防ぐための対策法などをご紹介します。産業廃棄物の収集運搬・処分を業者に依頼している方や、業者の選定・見直しについて悩んでいる方は必見です!
1.過積載とは?
産業廃棄物の収集運搬を業者に依頼する際に気を付けたいのが、荷物の量について。
トラックなどに最大積載量を上回る大量の荷物を積むことは、「過積載」という違法行為に該当します。
最大積載量以上に荷物を積み込むことで、運転中に荷物が落下したり、車体が不安定になったりして事故に繋がる可能性があり大変危険です。
そのため、道路交通法では“ドライバーは過積載をして運転してはいけない”と定められており、違反すると罰金刑や懲役刑が科されます。
2.過積載は、排出事業者にも責任が問われます
過積載は実際に運搬を行ったドライバーだけでなく、産業廃棄物の収集運搬を業者に依頼した荷主にも責任が問われます。
道路交通法では “排出事業者(荷主)は、過積載となることを知りながら産業廃棄物(積載物)を引き渡してはいけない”と道路交通法にて定められており、繰り返し過積載を要求していると認められた場合には、警察署長から「再発防止命令」が出されることも。
万が一この命令に違反した場合は、『6ヵ月以下の懲役、または10万円以下の罰金』が科されます。
3.過積載を防ぐための対策
過積載を防ぐためには、積み込む廃棄物の重量確認はもちろん、運搬費用が適正価格かどうかの確認も必要となります。
というのも、過積載は運送費などのコスト削減が原因で引き起こされることが多いのです。
収集運搬にかかるコストは、安く済むに越したことはありませんよね。
しかし、あまりに安さを追求しすぎると、運搬回数を減らすために少しでも多くの量を積もうとして過積載になってしまうケースがあります。
例え依頼時には安く済んだとしても、違法行為が発覚してしまうと罰金刑や懲役刑に科される可能性があり、結果として会社の信頼が損なわれる恐れも……!
リスクを回避するためにも、収集運搬業者への無茶な値引き交渉や、極端に安価な価格で収集運搬を行っている業者への依頼は避けましょう。
参照:廃棄物処理における排出元のリスク。罰金だけでなく、後々業績不振に陥る可能性も?!
4.産業廃棄物を処理する際は、不法投棄のリスクにも要注意!
前項にて、運搬時のコスト削減は“過積載”のリスクがあると解説しましたが、他にも気を付けたいリスクがあります。
それは、処理コスト削減による“不法投棄”のリスク。
他の業者と比べて明らかに格安で産業廃棄物処理を請け負っている業者は、産業廃棄物を不法投棄しているケースが多いです。
そもそも不法投棄とは、山林や空き地など廃棄物処分場以外に廃棄物を捨てる行為(未遂も含む)のこと。
法律で禁止されており、発覚すれば罰則を受ける恐れがあるだけでなく、廃棄物から排出事業者が特定され社名等が公表されることがあります。
罰則対象となるのは、不法投棄を行った業者と、処理を依頼した排出元の両方です。
処理を依頼した業者が自社の排出した廃棄物を不法投棄してしまったら、排出事業者も罰金刑や懲役刑といった罰則が科されます。
もちろん「依頼した廃棄物が不法投棄されているとは知らなかった……」では済まされません。
参照:不法投棄にも事項がある?産業廃棄物を不法投棄した際の罰則・リスクについて
5.慎重に業者選びを行うことは、“あらゆるリスク回避”に繋がる!
産業廃棄物は、排出したら終わりというわけではありません。
記事内でもご紹介したように運搬・処分する際には“過積載”や“不法投棄”などが起こるリスクもあります。
このようなリスクを避けるためにも、業者選びには注意が必要です。
適切に産業廃棄物を収集運搬・処分出来るように、コスト面だけに着目せず安心・安全な処理業者を選びましょう。
ちなみに、弊社・リダクションテクノでは、一都三県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)にてそれぞれ「産業廃棄物収集運搬業許可証」を取得しているので安心してお任せいただけます。
また、リサイクルやコスト最適化に関するご相談にも対応。
お客様のニーズに合わせて、環境に配慮しながらコスト削減ができるような方法をご提案しております。
「産業廃棄物の収集運搬・処分業者選びで悩んでいる……」
「ただ処理するだけでなく、リサイクル活動にも取り組みたい!」
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