コラム
産業廃棄物 2021.08.10
「動植物性残さ(動植物性残渣)」とは。産業廃棄物として扱うべき?具体的にどんなもの?
リサイクル環境再資源化産業廃棄物食品廃棄
「動植物性残さ(動植物性残渣)」は、排出する業種によって産業廃棄物と一般廃棄物のどちらとして扱うかが異なるため、注意が必要です。 この記事では、そんな「動植物性残さ(動植物性残渣)」について詳しく解説!産業廃棄物として扱う必要がある業種や具体例、近年の排出状況もご紹介します。
1.「動植物性残さ(動植物性残渣)」とは?
産業廃棄物の一つである「動植物性残さ(動植物性残渣)」とは、ある特定の業種で原料として使用された動物性または植物性の固形状態の不要物のこと。
そもそも産業廃棄物は、“あらゆる事業活動にともない生じた廃棄物(事業者を限定しない)”と“特定の事業活動にともない生じた廃棄物(事業者が限定される)”の2つに分かれており、今回ご紹介する「動植物性残さ(動植物性残渣)」は“特定の事業活動にともない生じた廃棄物(事業者が限定される)”に分類されます。
そのため、同じ動物性または植物性の固形状態の不要物を排出する場合でも、業種によって産業廃棄物とみなされるかが異なるので注意が必要です。
2.「動植物性残さ(動植物性残渣)」を産業廃棄物として扱う必要がある業種
「動植物性残さ(動植物性残渣)」を産業廃棄物として扱う必要がある業種は、以下の通りです。
■食品製造業
■香料製造業
■医薬品製造業
上記以外の業種から排出された「動植物性残さ(動植物性残渣)」は、事業系一般廃棄物として処理します。
例えば、飲食店から排出された食べ残しなどは事業系一般廃棄物として処理しなければなりません。
3.「動植物性残さ(動植物性残渣)」の具体例
続いて、「動植物性残さ(動植物性残渣)」の具体例をご紹介します。
様々な種類がありますが、主に以下の2つに分かれます。
▼動物性残渣
動物や魚の皮・肉・骨・内臓、卵の殻、貝殻、羽毛など
▼植物性残渣
野菜くず、果実の皮・種子、大豆かす、コーヒーかす、酒かす、油かすなど
※発酵かすや醸造かすと一緒に排出される液状の廃棄物は、「動植物性残さ(動植物性残渣)」には分類されません。
これらは、廃棄物処理法に規定されている基準に則って適切に処分しなければなりません。
ちなみに、「動植物性残さ(動植物性残渣)」は腐敗しやすいためなるべく早く処理を行う必要があります。
長時間放置してしまうと害虫や悪臭が発生する恐れがあるため、事業所内での管理が難しい場合は産業廃棄物の処理業者に依頼するのが良いでしょう。
4.「動植物性残さ(動植物性残渣)」の排出状況
最後に、「動植物性残さ(動植物性残渣)」の排出状況についてご紹介します。
令和3年に環境省が発表した産業廃棄物の排出及び処理状況等の報告によると、平成30年度に排出された「動植物性残さ(動植物性残渣)」の総量は2,407,000トン。産業廃棄物全体の0.6%を占めています。
平成29年度に排出された「動植物性残さ(動植物性残渣)」の総量は2,429,000トンであり、比較すると減少しています。
一見膨大な量に思えますが、「動植物性残さ(動植物性残渣)」はリサイクル率が高いという特徴も。
平成30年度に排出された「動植物性残さ(動植物性残渣)」の内、64%は再生利用されています。
参照:産業廃棄物の排出・処理状況(平成30年度実績)について(環境省)
5.弊社・リダクションテクノなら、リサイクル化のご提案も可能!
前項でもご紹介したように、「動植物性残さ(動植物性残渣)」はリサイクル率が高く、近年では再生利用(バイオマスエネルギー)できるとして注目されています。
リサイクル方法は“肥料化”“飼料化”“メタン発酵”など幅広く、今後さらにリサイクル化が進むことが予想されます。
ちなみに、弊社・リダクションテクノでも「動植物性残さ(動植物性残渣)」のリサイクル化をお任せいただくことが可能です。
廃棄物処理と合わせてリサイクルを行うことにより、環境に配慮しながらコスト削減ができるようご提案しております。
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