コラム
産業廃棄物 2021.03.05
廃プラ輸入規制による影響とは。産業廃棄物の処分を委託する際は業者選びに要注意!
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この記事では、2017年から始まった中国の廃プラスチック類の輸入規制による影響や、各国の輸入規制の現状、輸入規制によって現在日本がおかれている状況について解説!併せて、処分業者を選ぶ際に気を付けたいポイントもご紹介します。「産業廃棄物の処分に困っている」「委託する業者選びに悩んでいる」という方は必見です!
1.2017年から始まった中国の廃プラ輸入規制
産業廃棄物の一つである“廃プラスチック類”。PETボトルやストレッチフィルム、廃タイヤを含む合成ゴムくずなど、私たちの生活に係る様々なものが該当し、これまで日本は中国に輸出していました。
しかし、2017年12月末に中国は生活由来の廃プラスチックなどの輸入を禁止に。続けて2018年12月末からは工業系廃プラスチックも輸入禁止になりました。
2.環境問題の関心も高まる中、各国が輸入規制
中国での廃プラスチック類の輸入規制に伴い、2018年からは日本で排出された廃プラスチック類は台湾や韓国、ベトナム、タイ、マレーシアなど中国以外の各国へ輸出されるようになりました。
しかし、その後各国でも輸入規制措置を導入することに。2018年にはタイとベトナム、マレーシアにて輸入制限を強化、2019年にはインドネシアも廃プラスチック類の輸入禁止を厳格運用するよう表明しました。
環境問題の関心が世界的に高まっているいま、上記の国を除く他国でもさらに輸入規制が厳しくなることや輸入自体が禁止になることが予想されます。
3.海外に頼ることが出来なくなり逼迫してきている日本(企業への影響)
このような状況に陥り、現在日本は廃プラスチックを含む産業廃棄物の処分に困ることに。これまでは海外へ輸出することによって有価物として扱われていたものが、廃棄物として処分しなくてはならなくなったためコストが大幅にかかるようになったのです。
また、コスト面だけでなく処分場の状況もかなり逼迫しています。環境省は、日本国内の最終処分場はあと20年ほどで寿命を迎えると発表しています。廃棄物を埋め立てることのできる場所が少ないにも関わらず、廃棄物の量は増加しているのです。
このままだと、廃棄物の処分に困った企業・廃棄物処分業者が不法投棄してしまうなどという可能性も……!
しかし、廃棄物の不法投棄は日本の法律にて禁止されています。もし不法投棄などの違反行為を行うと、実際に処分を行っている業者だけでなく、依頼主である排出事業者も罰金や懲役刑に科されることもあるので、業者に廃棄物の処分を依頼する場合には注意しなければなりません。
4.廃プラスチック類の処分を委託する際の業者選びのポイント
それでは、廃プラスチック類の処分を委託する際には、具体的にどのような業者に頼むべきなのでしょうか?
こちらの項目では、廃プラスチック類の処分を委託する際に気を付けるべき業者選びのポイントを解説します。
4-1.「有価物として買い取ります」という業者は逆に注意
「廃プラスチック類を有価物として買い取ります!」と謳っている処分業者には要注意!一見お得に思えますが、これだけ世界規模で廃プラスチック類の輸入を規制されているのに有価買い取りしている場合は、適正な方法で処分されていない可能性が高いです。
依頼するときは激安価格で処分できたとしても、後々違法行為が発覚して罰金を科されるなんてことにもなりかねません。
業者を選ぶ際は、価格だけに囚われず適正な処分が行われるかどうかも確認しましょう。
4-2.どこで処分をしているか必ず確認する
廃棄物は法に則り正しく処分されないと、業者に依頼した側である排出元も罰則を受けることになります。そのため、委託した廃棄物が処分される場所やフローの確認が欠かせません。
例え自身が不法投棄を行っていなくても、委託した業者が処分場以外の場所に投棄すると5年以下の懲役もしくは1,000万円の罰金、または両方を科されます。(廃棄物処理法第16条、第25条 第1項第14号、第32条第1項第1号)
不法投棄などの違法行為を未然に防ぐためにも、業者を選ぶ際には廃棄物の処分先・フローが明確化されているか確認しましょう。
4-3.他の廃棄物もセットで処分できるか確認する
廃プラスチック類以外の廃棄物も排出しているのであれば、まとめて処分できるか確かめてみるといいでしょう。処分業者の中には様々な種類の廃棄物を一括で引き受けて処分してくれる場合もあります。
5.廃棄物を適正に処分・再利用することは“企業の評価”にも繋がる!
上記のように、廃棄物の不法投棄は違法行為です。自身が不法投棄していなくても、委託した処分業者が不法投棄を行っていた場合には依頼主である排出事業者も罰金や懲役刑に科されます。そのため、業者を選ぶ際には価格だけでなく“適正な方法で処分されているか”という点もチェックしなければなりません。
また、廃棄物を適正に処分することやリサイクルに回すことは、環境問題への取り組みとして企業評価に繋がります。
そのため、業者選びは慎重に行いましょう。
その点、弊社・リダクションテクノでは産業廃棄物収集運搬業許可も特別管理産業廃棄物運搬業許可も両方得ているので安心してお任せいただけます。
さらに廃棄物の回収の他、リサイクルできる廃棄物の有価買取も実施。中でもストレッチフィルムは国内で処分・再生できます。現在、新型コロナウィルスの影響によりストレッチフィルムは中国への輸出が低調となり買取相場は下落傾向にありますが、弊社は他社のように輸出していないため、今後買取相場が大きく変動する心配もありません。
参照:廃棄物処理のコストを削減!ストレッチフィルムの買取価格相場・業者選びのポイント
産業廃棄物の処分先に困っている方はもちろん、ストレッチフィルムの買取やコストの適正化について悩んでいる方はぜひお気軽にお問い合わせください!
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