コラム
産業廃棄物 2023.09.12
一般廃棄物を原料とした固形燃料“RDF”を徹底解説!RPFとの違いとは?
廃棄物回収安心第一価格適正化業者選定産業廃棄物
廃棄物の再資源化などが積極的に行われている近年では、廃棄物などを原料とした固形燃料“RDF”や“RPF”の有効活用が注目されています。 そこでこの記事では、そんな廃棄物固形燃料の特徴や“RDF”や“RPF”の違いなどをご紹介! 併せて、廃棄物固形燃料が抱える課題も解説します。
1.廃棄物固形燃料とは
廃棄物固形燃料とは、一般家庭から排出された廃棄物(生ごみやプラスチックごみ等)を原料とした固形燃料です。
RDF(Refuse Derived Fuel)やRPF(Refuse Paper & Plastic Fuel)などの種類がありますが、主に専用の装置で燃やされて、暖房・発電などの用途で利用されることが多いです。
ちなみに、廃棄物から固形燃料を製造する技術は“廃棄物固形燃料化”と呼ばれ、製造時には廃棄物を乾燥して水分を除去するなどの工程が必要となります。
廃棄物固形燃料を利用するメリットは以下の通りです。
■燃料として扱いやすい
・廃棄物固形燃料は製造する工程で、水分除去・圧縮・成形を実施
・容量が大幅に削減されるため、運搬などもスムーズに行える
・元の状態の廃棄物と比べて腐敗性が少ない
・腐敗しにくくなるため、臭気が抑えられる
■効率的に熱回収できる
・廃棄物固形燃料を製造する際には乾燥した状態にして水分を減少させるため、焼却時の熱効率が高い
・廃棄物を水分が含まれたそのままの状態で焼却して熱回収するよりも、乾燥した状態の方が効率的に熱回収できる
■ダイオキシンの排出抑制対策
・廃棄物固形燃料は高温による乾いた状態のため、完全燃焼しやすい
・適正な設備で燃焼管理すればダイオキシン類の排出抑制対策として有効
2.RDFの特徴。RPFとの違い
RDF(Refuse Derived Fuel)は、1990年代後半から全国に広がり、一般廃棄物を加熱・粉砕・乾燥させてクレヨン状に固めた燃料で、乾燥・減容化と石灰を混入しているため取り扱いやすいです。
廃棄物のように悪臭を発したり、腐敗する恐れがないため、輸送はもちろん、長期的に貯蔵もできます。
その他にも、RDFは製造する過程で金属や不燃物類の多くが除去されるため、水分量が少ないのも特徴のひとつです。
廃棄物を高温で燃焼できるため、熱エネルギーの効率的な利用やダイオキシン類の低減を図ることが可能です。
ところが、長期間にわたり積み上げて保管していると、発熱・発火することがのちに判明しました。
火災爆発事故や異常が発生することが増えたため、2004年に消防庁はRDFを石炭などと同等の指定可燃物に指定し、環境省も製造や保管施設における安全上の基準を示しました。
なお、廃棄物固形燃料にはRDFと似ている名称の「RPF」という種類がありますが、全くの別物です。
それぞれ廃棄物を原料にした固形燃料ですが、RPFはRDFよりもコストパフォーマンスが高かったり、ダイオキシンの発生率が低かったりと様々な違いがあります。
RDFとRPFの違いについては以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
【こちらの記事も合わせてご覧ください】
“RPF”とはどんな燃料?主な特徴やRDFとの違い、注目されるようになった背景もご紹介
3.廃棄物固形燃料が抱える課題
RDFなどの廃棄物固形燃料は乾いた状態のため、高温による完全燃焼を行いやすいのが魅力ですが、塩素系プラスチックを燃焼するとダイオキシンなどの有害物質が発生する可能性があります。
発生する有害物質を処理するためには専用の設備が必要ですが、設置コストがかかりますし、施設周辺の住民の同意を得るのが難しい場合もあります。
そのため、現状RDFやRPFを有効的に利用できる施設は多くありません。
今後、廃棄物固形燃料を活用していくためには、上記の課題を解決していく必要があります。
4.リダクションテクノではRDFやRPFに関するご提案も可能!
廃棄物固形燃料とは一般家庭から排出された廃棄物(生ごみやプラスチックごみ)などを原料とした固形燃料です。
RDF(Refuse Derived Fuel)やRPF(Refuse Paper & Plastic Fuel)などの種類があり、廃棄物から固形燃料を製造する技術は“廃棄物固形燃料化”と呼ばれています。
廃棄物固形燃料の魅力は、燃料としての扱いやすさだけではありません。
効率的に熱回収できること、ダイオキシン対策等に有効だとして近年注目されています。
1990年代後半から広まったRDFにはメリットも多いものの、長期間積み上げて保管しておくと爆発や火災が発生する恐れがあるため、対策に留意しなければなりません。
なお、環境保全の観点で廃棄物の再資源化などが注目される昨今、特に注目されているのは記事内でも少しご紹介したRPFという廃棄物固形燃料です。
CO2の排出量も少なく、環境への影響が少ないため新エネルギーとして注目されています。
リダクションテクノでは、今回ご紹介したRDFはもちろん、回収した廃棄物をRPFとして再利用するご提案が可能!
廃棄物に関する幅広いご相談に対応しています。
サービス
タグ
- リサイクル
- 環境
- 除菌
- 新型コロナウイルス
- 廃棄物回収
- 使い捨て
- 安心第一
- コンサルティング
- 閉店ごみ問題
- 実地トレーニング
- 有価買取
- 解体費用
- 廃材処理
- 整地
- 価格適正化
- 業者選定
- 低コスト
- 再資源化
- 現場管理
- 緊急
- 業者
- ストレッチフィルム
- ごみ袋
- 再生材ごみ袋
- 環境貢献
- 産業廃棄物
- コンテナBOX
- 2020TDM推進プロジェクト
- LLDPE
- 定期回収
- ルート回収
- 木パレット
- 夜間
- 飛散防止
- 廃棄物
- 輸送貨物事故品
- スプレー缶処理
- 穴あけ作業
- 閉店ごみ
- リニューアル粗大
- 緊急回収
- サーキュラーエコノミー
- ケミカルリサイクル
- マテリアルリサイクル
- サーマルリサイクル
- 輸入食品
- 食品廃棄
- 汚泥
- 建設系廃棄物
- 価格適
- 木くず処分
- 夜間回収
- 不良品
- 在庫品
- グッドデザイン賞
- SDGs
- 廃プラスチック
- 衣類
- 産廃回収
- 医療廃棄物
- バッカン
- 衣服廃棄
- アパレルごみ
- 繊維くず
- 洋服処分
- FUROSHIKI
- ごみ置場
- セメント袋
- がれき類
- レンタル倉庫
- 退去ごみ
- 原状復帰
- トラックターミナル
- Iot
- マニフェスト
- 廃棄物処理法
- 現状回復
- 業態変更
- アパレル
- コンビニごみ
- 機密情報
- 分別
- 食品ロス
- 特定有害産業廃棄物
この記事に関連するコラム
-
産業廃棄物2020.04.22
実地トレーニング
5月より本稼働するストレッチフィルム(LLDPE)回収業務に向け、担当ドライバーの実地トレー...
-
産業廃棄物2022.10.17
法人用のパソコンは産業廃棄物?主な処分方法や廃棄する際の注意点とは
法人用のパソコンは“産業廃棄物”として扱わなければなりません。その他、資源有効利用促進法に基...
-
産業廃棄物2020.08.31
コンテナ設置能力を強化中
コンテナ設置ご依頼に確実に応えるため8㎥コンテナを年内16基追加することが確定しました。店舗...
-
産業廃棄物2020.10.01
汚泥とはどんなものを指す?汚泥の種類と廃棄方法、業者選びのポイントについ...
事業活動に伴い発生した汚泥は、“産業廃棄物”として処理しなければなりません。しかし、中には物...