コラム
産業廃棄物 2023.03.30
広義で使用される“リサイクル”という言葉。具体的な3種類のリサイクル方法などをご紹介
環境安心第一業者選定産業廃棄物
最近、耳にする機会の多い“リサイクル”という言葉。 しかし、中には「どんなものがリサイクルに該当するのかわからない…」という方もいるのではないでしょうか? そこで、この記事ではリサイクルの概要について詳しく解説! 世界的に行われている3種類のリサイクル方法や、リサイクルに取り組むにあたり大切な3つのポイントもご紹介します。
1.リサイクルの意味・廃棄物に関する取り組みをおさらい
まずは、リサイクルという言葉の意味や、日本の廃棄物に関する取り組みについて解説します。
リサイクルとは、ごみとして排出された資源を回収・利用すること。
“再生利用”や“資源再生”、“再資源化”、“再生資源化”と呼ばれるケースも多いです。
使い終えたごみを再利用するリサイクルは、環境保全問題が取り沙汰されている現代社会において欠かせないこととして、近年さらに注目度が高まっています。
その背景には、日本において廃棄物に関する法律が年々改正されていることがあげられます。
ひと昔前まで、日本は土地が狭いため“ごみを焼却して体積を減らし埋め立てる”という流れが一般的でした。
しかし、1991年に廃棄物処理法が改正。
埋め立て処分を減らすため、使えるものは分別して積極的にリサイクルに回すようになりました。
さらに、その後2000年にはリサイクルを始めとした3R(リデュース、リユース、リサイクル)を優先させる循環型社会形成推進基本法が制定。
資源をできるだけ節約したり、ごみを回収して資源に戻したり…etc。
ごみの量をゼロに近づけるため、こうした取り組みを促進して環境への影響を少なくする“循環型社会”を目指す方向性になりました。
【こちらの記事も合わせてご覧ください】
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2.3種類のリサイクル方法
リサイクル方法には3つの種類があります。
■サーマルリサイクル
廃棄物を焼却処分する際に発生する“熱エネルギー”を回収・利用するリサイクル方法。
回収した熱エネルギーは、発電や暖房設備・温浴施設などの熱源として使用されています。
■ケミカルリサイクル
廃棄物を化学合成により他の物質に変えてリサイクルする方法。
化学合成により変化させた物質を原料にして、新たな製品を作りだします。
たとえば、廃プラスチックのガス化・油化・コークス炉化学燃料化や、畜産糞尿のバイオガス化、廃食用油の石鹸化・飼料化・ディーゼル燃料化などと方法は様々です。
■マテリアルリサイクル
廃棄物を新たな製品の原料として再利用するリサイクル方法。
たとえば、使用済みの缶を再び缶製造の原料として使ったり、ペットボトルに粉砕・加工処理を施し繊維化したりと様々な方法があります。
上記の3つのリサイクル方法の内、日本で一番多く行われているのはサーマルリサイクルです。
一方で、マテリアルリサイクルは資産循環に直接貢献できるとして、日本のみならず世界中の様々な企業が積極的に取り組んでいます。
3.リサイクルにおいて大切なポイント
最後に、リサイクルにおいて大切なポイントを3つご紹介します。
3-1.優先順位の原則を考慮する
原則として、廃棄物処理を行う際は次の優先順位があります。
①3R(リデュース・リユース・リサイクル)
②焼却処理による熱回収
③適正処理
焼却時に発生した熱エネルギーを有効活用するサーマルリサイクルは、発電や熱源として利用できますが、資源としてリサイクルできるものまで燃やしてしまうのは上記の原則論に反します。
3-2.ごみの処分方法を知る
環境保全のためには、廃棄物を適切に分別・処分することも大切です。
そのためには、自分の排出したごみがどのように処分されているかを把握しなければなりません。
廃棄物問題にきちんと目を向けて、正しく分別・処分できるようになりましょう。
3-3.わからないことは適切な業者に依頼する
「ごみの分別方法や、どうやって処分すればいいのかがわからない…」
廃棄物処理に関して悩んだ際には、業者に相談・依頼してみましょう。
ただし、無許可で営業している業者や不法投棄している悪質な業者に委託しないよう、注意が必要です。
4.リダクションテクノでは、リサイクルに関する提案も可能!
冒頭でも解説したように、日本は長期に渡る焼却主義を経て、1990年代以降リサイクル化の流れに変遷してきました。
現代においては、資源をできるだけ節約し、ごみを資源に戻して量を減らすことで、環境への影響を減らす循環型社会を目指しています。
そんな日本では、国が主体となってリサイクル活動を推進。
3種類の方法(サーマルリサイクル、ケミカルリサイクル、マテリアルリサイクル)に積極的に取り組んでいます。
また、循環型社会を目指すためには企業だけでなく、一人ひとりの意識変革も必要不可欠。
普段自分が排出しているごみがどのように処理されているか目を向け、把握することも大切です。
ぜひこれを機に、廃棄物の処理方法を見直してみてはいかがでしょうか?
ちなみに、リダクションテクノでは廃棄物に関する幅広いご相談に対応しています。
廃棄物処理だけでなく、リサイクルやコスト削減に関する提案も可能です。
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