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産業廃棄物 2021.10.20

リサイクル率の高い産業廃棄物「鉱さい(鉱滓)」とは?処理・再生利用方法などをご紹介

リサイクル廃棄物回収安心第一業者選定産業廃棄物

この記事では、製鉄工程や鋳物製造の工程で発生する産業廃棄物「鉱さい(鉱滓)」についてクローズアップ!特徴や処理・リサイクル方法などを詳しく解説します。「鉱さい(鉱滓)」の処理に悩んでいる方は必見です!

1. 鉱さい(鉱滓)とは?

「鉱さい(鉱滓)」とは、鉱物を精錬する際などに生じた目的成分以外の溶解物質のこと。

主に製鉄工程や鋳物製造の工程で発生する廃棄物で、具体的には“高炉・平炉・電気炉等溶解炉かす(スラグ)”や“不良石炭”、“粉灰かす”などを指します。

 

「鉱さい(鉱滓)」は産業廃棄物20種目の中の1つであり、収集運搬・処分する際には法律で定められた正しい方法に則って取り扱わなければなりません。

 

2. 鉱さい(鉱滓)の処理方法

「鉱さい(鉱滓)」を処理する際は一般的に“管理型最終処分場”で行われますが、有害物質が含まれている場合には“遮断型最終処分場”にて行います。

 

“遮断型最終処分場”とは、重金属や有害な化学物質などが基準以上に含まれている有害な産業廃棄物を保管する処分場のこと。

廃棄物に含まれている有害物質が自然に流出するのを防ぐために厳重な構造設置基準に沿ってつくられており、保有水の漏出管理も厳重に行われています。

参照:最終処分場(埋立地)の区分・構造について。世界の最終処分場の事情も解説!

 

ただし「鉱さい(鉱滓)」はあらかじめ有害物質の混入を抑制することによって、再生利用されるケースも多いです。

近年では路盤材やセメント原料としてリサイクルすることも増えています。

 

ちなみに、環境省が令和3年に発表した報告書によると、令和元年度に排出された「鉱さい(鉱滓)」は93%が再生利用されています。

参照:令和2年度事業産業廃棄物排出・処理状況調査報告書(環境省)

 

3.鉱さい(鉱滓)の主なリサイクル方法

最後に、「鉱さい(鉱滓)」の主なリサイクル法をいくつかご紹介します。

 

3-1.路盤材・再生骨材としてリサイクル

「鉱さい(鉱滓)」は石や砂利と性質・外見が似ているため、路盤材(コンクリートやアスファルトで作られた路面の下に敷く石や砂利)や、コンクリートやアスファルトの再生骨材としてリサイクルすることができます。

 

3-2.セメントの原料にする

近年では電気炉などから排出された「鉱さい(鉱滓)」を、セメントの粘度原料として使われるケースも多くあります。

セメントの原料としても適しているだけでなく、セメント原料にすると有害物質溶出のリスクが少ないため安心して再利用できます。

 

3-3.鋳物砂として再生利用

鋳物製品を作る際に鋳型として使われた鋳物廃砂は、機械などを使って磁力で鉄などの異物を選別した上で、再び鋳型に流し込む原料である鋳物砂として再利用されます。

 

4.鉱さい(鉱滓)の処理に関するお悩みは、リダクションテクノへ!

記事の冒頭でもご紹介したように、「鉱さい(鉱滓)」は製鉄工程や鋳物製造の工程で発生する廃棄物のため、あまり馴染みがないという方も多いかもしれません。

しかし、実は路盤材としてリサイクルされていたり、セメントの原料として使われていたりと、間接的ではありますが私たちの生活の身近にある存在なのです。

 

ただし、リサイクル率が高いとはいえ、中には有害物質が含まれている場合もあるので要注意。

有害物質が含まれている場合は“遮断型最終処分場”での処理になります。

もし間違った方法で処理してしまうと法律違反となり、処理を実際に行った業者だけでなく、収集運搬・処分を依頼した排出事業者両方に罰則が科されるため注意が必要です。

 

そのため、業者選びは慎重に行いましょう。

適切に処理・リサイクルが出来るよう、安心・安全な処理業者を選ぶことによってリスクを減らすことが大切です!

 

ちなみに弊社・リダクションテクノでは、「鉱さい(鉱滓)」の処理に関するご相談にも対応が可能です。

ただ処理するだけでなく、廃棄物処理と合わせてリサイクルも行うことにより、環境に配慮しながらコスト削減ができるようにご提案しております。

 

■鉱さい(鉱滓)の処理方法について悩んでいる

■廃棄物の処理コストをあらためて見直したい!

■リサイクルをしたいが、何から始めればいいのかわからない…

 

上記のように「鉱さい(鉱滓)」の処理や、廃棄物に関するお悩みを抱えている方は、ぜひリダクションテクノまでご相談ください。

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