コラム

産業廃棄物 2021.07.21

最終処分場の“残余年数”をご存じですか?日本における最終処分場の現状・問題解決のためにできること

環境再資源化産業廃棄物廃棄物

再利用・再資源化できない廃棄物を処理する施設「最終処分場」は、私たちの生活に欠かせない存在。しかし、年々利用状況は逼迫しており、環境省の発表によると全国平均であと20年ほどで寿命を迎えるとされています。 この記事では「最終処分場」の現状や、残余年数などを詳しく解説!加えて、廃棄物問題解決のために今日から始められる取り組み“3R”についてもご紹介します。

1.そもそも「最終処分場」とは

最終処分場とは、不要品のうち“リユース(再利用)”、“リサイクル(再資源化・サーマルリサイクルを含む)”が困難なものを処分するための施設のこと。

日本各地に点在しており、日々私たちが排出したごみを処分しています。

ごみ処分場、ごみ埋立地、埋め立て処分場などと呼ばれることもあります。

 

参照:最終処分場(埋め立て地)の区分・構造について。世界の最終処分場の事情も解説!

 

2.日本国内にある「最終処分場」の現状

しかし、最終処分場は全国平均であと20年ほどで寿命を迎えると環境省から発表されており、問題視されています。

参照:一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和元年度)について(環境省)

 

日本国内における最終処分場の利用状況は年々逼迫しています。

近年では環境保全に対する意識が高まり積極的にリサイクルが行われているものの、令和3年に発表された令和元年度のごみの総排出量はなんと4.274万トン!

東京ドーム約115個分にも匹敵する、膨大な量のごみが排出されていると発表されました。

 

そのため、最終処分場の“残余年数”も年々限界に差し迫っているのです。

 

3.“残余年数”とは?

“残余年数(ざんよねんすう)”とは、現在日本国内にある最終処分場が満杯になるまでの残り期間の推定値です。

残余年数は埋め立てが可能な量と年間埋め立て量を比較して、毎年算出・発表されます。

 

令和3年に環境省が発表した日本における最終処分場の残余年数は、21.4年。

前年度の21.6年とほぼ横ばいの数値となっています。

 

近年は世界的にも環境問題への関心が高まり、世間の意識変化に伴い不用品の再利用やごみの再資源化も増え、産業廃棄物の総排出量自体は減っています。

しかし、新たに最終処分場を作るのが現状の難しいため残余年数は横ばいになっているのです。

 

4.差し迫る最終処分場の寿命。私たちがいまできること

ここまでご紹介してきたように、現在最終処分場における問題はかなり深刻化しています。

 

「ごみが多いなら、最終処分場をもっと増やせばいい」

そう考える方もいるかもしれませんが、最終処分場の新設にはどうしても近隣住民の理解が必要になります。

最終処分場は環境保全の観点から、汚水の外部流出や地下水汚染、廃棄物の飛散・流出、ガスの発生、そ(鼠)族昆虫の発生等を防止するために設備や構造がしっかり整えられているものの、近隣住民の理解を得るのは難しいもの。

加えて、漁協、水利権などが複雑に絡むため、なかなか新たに新設できないのが現状です。

また、国土の狭い日本では土地の確保が難しいという問題点もあります。

 

しかし、このままだと近い将来日本はゴミで溢れかえることになる可能性も…!

そんな状況を打破するためには、私たち一人ひとりがごみを減らせるよう心掛けて行動することが重要となります。

個人で今すぐ取り組めることといえば、“3Rの徹底”。

3Rとは「Reduce(リデュース)」「Reuse(リユース)」「Recycle(リサイクル)」の総称で、それぞれの単語の意味と求められる取り組みは以下の通りです。

 

 

・<Reduce>無駄なゴミを出さない

必要ないものを買わない・過剰包装を断る・食品を無駄にしない…etc

 

・<Reuse>何度も繰り返し使用する

不用品は捨てずに知り合いに譲る・詰め替えできるボトルや容器を使用する…etc

 

・<Recycle>ゴミをリサイクルする

市区町村のルールに従いゴミを分別する・積極的にリサイクル製品を購入する…etc

 

 

上記でも説明したように最終処分場の新設はなかなか難しいですが、私たち一人ひとりが日々の生活において少し意識を変えることで、廃棄物を減少させることができます。

 

未来のためにも、まずは身近なところから3R(リデュース・リユース・リサイクル)を徹底しましょう!

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