コラム
産業廃棄物 2020.08.28
木くず(木製パレット)は産業廃棄物?一般廃棄物?処分方法や業者選びの注意点を徹底解説!
リサイクル廃棄物回収価格適正化業者選定産業廃棄物
「木くずを産業廃棄物として処分すべきか、一般廃棄物として処分すべきかわからない」 「貨物流通のために使用した、木製パレットの適切な処分方法を知りたい!」 「木製パレットの処分を、どこの廃棄物処理業者に依頼すべきか迷っている…」 そんなお悩みを抱えている方々へ向けて、この記事では木くず(木製パレット)の処分方法や区分について詳しく解説します。 業者選びの注意点や、リダクションテクノの木くず(木製パレット)の処理単価も併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!
1.木くず(木製パレット)の廃棄方法・区分について
木製パレット、剪定枝、流木、木製品を製造するときに発生した木くず…etc
木くずには様々な種類があり、状態や排出された過程によって“産業廃棄物”か“事業系一般廃棄物”のどちらかに区分されます。
現在、法律によって定められている木くずの区分は以下の通りです。
<産業廃棄物として扱われる対象>
■事業活動により生じた、PCB(ポリ塩化ビフェニル)が染み込んだ状態の木くず
■貨物流通のために使用した木製パレット(※積み付けに使用した梱包用木材を含む)
■建設業、木材または製品製造業、家具製造業、パルプ製造業、輸入木材の卸売業、物品賃貸業のいずれかの業種から排出されるもの
(例:木製品を製造する際に発生した木くず、輸入した木材の卸売の際に発生した木くず等)
<事業系一般廃棄物として扱われる対象>
■廃木製パレット
■剪定枝・伐採木・流木など
■梱包用の木材や枕木などの木くず
■家具や木箱といった木製製品
■その他、産業廃棄物に該当しないもの
“産業廃棄物”と“事業系一般廃棄物”は、処分方法も処分を委託できる業者も異なります。
そのため、木くずを処分する際にはあらかじめ“産業廃棄物”と“事業系一般廃棄物”のどちらに該当するかをしっかりと確認しましょう。
ちなみに、上記にてご紹介した産業廃棄物に該当する“PCB(ポリ塩化ビフェニル)が染み込んだ状態の木くず”は、有毒性があるため特別管理産業廃棄物として処分する必要性があります。
PCBとは、「Poly Chlorinated Biphenyl(ポリ塩化ビフェニル)」の略称で、ポリ塩化ビフェニル化合物の総称。
食中毒や発がんの原因となったり、生活環境に係る被害を起こしたりする恐れがあるため、取り扱いには細心の注意が必要です。
※こちらの記事も合わせてご覧ください
【PCB廃棄物を保管している方へ】有毒性・PCB廃棄物特別措置法などについて解説
2.処分依頼の多い“木くず(木製パレット)”の廃棄物品目一覧
木くずの中でも、業者へ処分を依頼することが多い主な廃棄物品目は以下の通りです。
処分依頼の多い廃棄物品目一覧 | |||
生木 | 植栽 | 剪定板葉 | 竹 |
木くず | かんなくず | おがくず | バーク類 |
伐採された木材 | ベニヤ | ベニヤボード類 | 梱包用の木材 |
木製パレット(合板は除く) | 建設工事で生じた木くず | 型枠 | 足場材 |
内装又は建具工事等で生じた残材 | 建築物の解体木材 | 伐採・伐根材 | 柱・梁材 |
ちなみに、リダクションテクノでは上記で挙げた品目はもちろん、その他の品目の処分依頼にも対応!
幅広い種類の木くずの処分依頼を受け付けております。
3.木くずや木製パレットの処分に困っていませんか?
前項にてご紹介したように、リダクションテクノでは様々な品目の廃棄物処分に対応!
木くずや木製パレットに関しては、“割れた状態の板”や“社名入りのパレット”などの処分依頼にも応じております。
枚数制限も設けておりませんので、少量の処分依頼でも、大量処分したい場合でも問題ありません。
また、状態が悪かったり量が少なすぎたりすると、業者によっては処分を断られるケースもありますが、リダクションテクノなら対応可能です。
「他の業者に断られてしまった…」という場合でも、お気軽にご相談ください。
また、物流業界や運送業界で使用されることが多い“プラスチックパレット”の処分も行っています。
プラスチックパレットは、木製パレットと同様に工場や倉庫などで荷物を輸送・保管する際に使用される板状の道具のこと。
プラスチック製のため木製パレットと比べて耐久性に優れ、使い勝手が良いのが大きな特徴です。
一度しか使用せず回収しない前提のワンウェイパレットとして利用されることが多いです。
その他にも、使用済みのストレッチフィルムや事故品、段ボール、乾燥剤(シリカゲル)など物流拠点や運送会社で排出されることが多い廃棄物の処分も承っています。
コスト適正化やリサイクルのご相談も応じていますので、廃棄物の処分に困っている方はぜひリダクションテクノまでお問い合わせください。
※こちらの記事も合わせてご覧ください
【物流コストを削減したい方へ】輸送費や人件費など物流コストを削減する方法とは
4.要注意!業者選びの際に注意すべき3つのポイント
廃棄物処理業者は全国に多数存在しますが、中には不法投棄や不適切な処理を行うなど悪質な業者もいるので注意が必要です。
もしも悪質な業者や許可を得ていない業者に処分を依頼し不当な方法で処分されてしまった場合、依頼主である排出事業者も罰金刑や懲役刑を受けることになってしまいます。
「無許可の業者だとは知らなかった…」「不適切な方法で処分されているなんてわからなかった…」では済みません。
そのため業者選びは慎重に行いましょう。
そこで、この項目では業者選びの際に注意すべきポイントを解説します!
4-1.許可を得ている業者かチェックする
まずは必要な許可を得ている処理業者かどうかを確認しましょう。
例えば、産業廃棄物の処分を委託する場合には、都道府県知事が交付した産業廃棄物処分業許可証が必要です。
無許可の業者へ処分を委託した場合、5年以下の懲役、または1000万円以下の罰金若しくはその両方が科せられます。
4-2.必ず見積りをとる
後々トラブルが起きないように、依頼する前に必ず見積もりをとっておくことも大切です。
“何の作業にどのくらい費用がかかるか”を確認しておかないと、後から手数料などが加算され想定以上に高額になってしまう可能性があります。
4-3.マニフェストを作成してもらえるか確認する
産業廃棄物を処分する際には、マニフェストの交付が必要となります。
マニフェスト(管理票)とは、産業廃棄物を収集運搬・処分する際に使う産業廃棄物管理票のこと。
マニフェストは法律で公布が義務付けられており、交付していない場合には法律違反となります。
そのため、収集運搬・処分を委託した業者と、排出事業者の両方に罰則が科されるので注意しなければなりません。
一般的に、マニフェストは依頼された回収・処分業者が作成しますが、中にはマニフェストの作成を怠っている悪質な業者もいます。
適正に処理されたかをチェックするために、業者選びの際にはマニフェストを作成してもらえるかどうかも忘れずに確認しましょう。
※こちらの記事も合わせてご覧ください
廃棄物処理のマニフェストとは。違反した際の罰則や運用基準などをご紹介!
5.木くず(木製パレット)の処理費用の相場
最後に、木くず(木製パレット)の処理・回収費用の一般的な相場をご紹介します。
一般的な処理単価は以下の通りです。
リダクションテクノでは、一般的な廃棄物処理業者と比べて安価に回収しています。
処理費用相場
品目 | 一般的な業者の処理料金 | 当社の処理料金 | |
木くず | 再生木くずのみ | 5000円程度~/m3 | 4500円~/m3 |
他の廃棄物と混載等 | 1万3000円程度~/m3 | 1万2000円~/m3 | |
木パレット | 15円/kg | 12円〜/kg |
※運搬費用は別途かかります
リダクションテクノの対象エリアは、一都三県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)。
定期回収はもちろん、ご相談に応じてスポット回収や大量廃棄、夜間や休日の回収にも柔軟に応じています。
「なるべく処理費用を抑えたい!」という方や「状態が悪く別の業者に断られてしまった…」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!
6.リスク回避のためにも、廃棄物処理業者選びは慎重に!
ご紹介したように、木くず(木製パレット)は状態や排出する業者によって処分方法などが異なるもの。
処分する際には、まず“事業系一般廃棄物”と“産業廃棄物”のどちらに該当するのか確認する必要があります。
また、収集・処分業者の中には、無許可営業の業者や不法投棄などを行なっている悪質な業者もいるため、業者選びにも注意が必要です。
無許可営業の業者に依頼したり、依頼した業者が不法投棄を行ったりすると、廃棄物処分法に違反したとして依頼主である排出事業者も責任を問われ、罰金刑や懲役刑を科されることになります。
違法行為をしてしまうと会社のイメージダウンに繋がる可能性もあるため、「他の業者と比べて費用が安いから…」といった安易な理由で業者を選ぶのは避けた方が良いでしょう。
木くず(木製パレット)の回収・処分業者を探す際は、価格面だけでなく、“適切に処分してくれるかどうか”などを見定めなければなりません。
リスク回避のためにも、今後の会社の発展のためにも、業者選びには気を付けましょう!
ちなみに、リダクションテクノでは一都三県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)において産業廃棄物収集運搬許可証も得ていますので、安心してお任せいただけます。
廃棄物の処理業務だけでなく、コスト削減やリサイクル、マニフェスト発行などのご相談にも応じていますので、廃棄物に関してお困りの際はお気軽にご相談くださいませ。
※こちらの記事も合わせてご覧ください
木製のパレットはどうやって処分すべき?廃棄物区分の変更・業者選びのポイントについて
【物流・運送業界必見!】“木製パレット”と“プラスチックパレット”の特性・分別
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