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産業廃棄物 2024.02.01

産業廃棄物の1つ“ばいじん(煤塵)”とは?種類・処理方法・燃え殻や粉じんとの違いについて解説!

リサイクル廃棄物回収安心第一業者選定産業廃棄物

「どんな廃棄物がばいじんに該当するのかわからない…」 「ばいじんの処理方法やリサイクルについて知りたい!」 「燃え殻と粉じんとは違う?ばいじんの特徴って?」 そんなお悩みを持つ方々へ、この記事では産業廃棄物の1つである「ばいじん(煤塵)」について詳しく解説! ばいじんの種類や処理方法、間違われやすい産業廃棄物である燃え殻と粉じんとの違いもご紹介します。

1.ばいじん(煤塵)とは?

ばいじん(煤塵)とは、物を燃やした際に発生および飛散する、煙やスス・チリなどの中に含まれる微粒子のこと。

産業廃棄物の種類20品目あるのうちの一つ「ばい煙」の一種です。

ばい煙にはばいじんの他にも、物の燃焼などで発生する「いおう酸化物」や「塩素・塩化水素・窒素酸化物」などの有害物質が含まれます。

 

産業廃棄物は処分する際に人体や環境に悪影響を及ぼす可能性があるため、一般廃棄物と異なり法律に則って適正に処分しなければなりません。

 

 【こちらの記事も合わせてご覧ください】

産業廃棄物の基礎知識。処理方法・マニフェスト・現地確認について徹底解説

 

 

2.混同されやすい産業廃棄物“燃え殻”・“粉じん”

ばいじんは、「燃え殻」や「粉じん」と混同されがちですが、ばいじんと燃え殻・粉じんは別物です。

これら3つはすべて産業廃棄物に該当しますが、それぞれ種類が異なるため分別に注意が必要です。

 

燃え殻とは、物を燃やした際に焼却炉の”底などに残る”廃棄物のこと。

ばいじんとは、物を燃やす際に空中に飛散された細かい粒子状のカスを集塵機で集めたもののこと。

そのため燃え殻とは形状が異なり、燃え殻とは別物として扱われます。

 

粉じんとは、物を破砕・選別もしくはたい積した際などに発生・飛散する物質のこと。

ばいじんとは”発生原因”に違いがあります。

 

ばいじんは物を”燃やした際”に発生・飛散する物質、粉じんは”物の破砕・選別した際”などに発生・飛散する物質と覚えましょう。

 

 【こちらの記事も合わせてご覧ください】

燃え殻とばいじんの違いって?燃え殻の具体例や処分・リサイクル方法などを徹底解説!

 

 

3.具体例

ばいじんに該当する主な物質は以下の通りです。

 

■バグフィルター捕集ダスト

■集じん器捕集ダスト

■電気集じん器捕集ダスト

■煙道・煙突に付着堆積したスス

■石炭灰

■コークス灰

■EP灰

■製紙スラッジ焼却ダスト

■SUSダスト

■廃砂ダスト

■転炉ダスト

■鉄鋼ダスト

■電気炉ダスト

■キュポラダスト

■各種重金属含有ダスト     …etc

 

上記で挙げたように、ばいじんには様々な種類があります。

廃棄を考えているものがばいじんに該当するか判断に迷った際には、自治体や廃棄物の専門業者へ確認してみましょう。

 

 

4.処理方法

最後に、ばいじんの処理方法をご紹介。

ばいじんの主な処理方法は以下の3つです。

 

4-1.埋め立て処理

一般的に、ばいじんは最終処分場で埋め立てられることが多い廃棄物。

廃棄時は、フレキシブルコンテナなどの容器へまとめて収められます。

 

しかし、ばいじんの中に重金属が含まれている場合、遮断型処分場に処理を依頼しなくてはなりません。

遮断型最終処分場は、重金属や有害な化学物質などが基準以上に含まれている有害な産業廃棄物を保管する処分場。

廃棄物中の有害物質が自然に流出するのを防ぐために、処分場内への雨水の流入防止を目的として、屋根等の覆いや雨水排除設備(開渠)が設けられています。

 

4-2.安定化処理

安定化処理とは、ばいじんを無害化させること。

主に、コンクリートの内部に有害物質を封じ込める「コンクリート固化」やキレート剤を使用して有害物質を封じ込める「キレート剤の固化」など方法があります。

 

その他にも、「溶融」を行い、廃棄物の容量を大幅に減らすケースもあり、高温で溶解された後に冷却固化された固形物質「溶融後スラグ」はリサイクルに用いることも可能です。

 

4-3.リサイクル処理  

先述のように、ばいじんを高温で溶解後、冷却固化された固形物質「溶融後スラグ」はリサイクルに使用できます。

使用用途は、主に土木資材や路盤材など様々です。

また、中間処理を施せば道路などの埋め戻し材として使える「リサイクル改良土」としての再資源化もできます。

 

5.ばいじんの分別・処分に迷ったら、自治体や業者に相談を!

記事内でもご紹介したように、ばいじん(煤塵)とは物を燃やした時に発生する煙やスス・チリ等の中に含まれる微粒子のこと。

ばいじんには「集じん器捕集ダスト」や「廃砂ダスト」など様々な種類があるため、分別の判断に迷う際は自治体や専門業者へ確認しましょう。

 

また、処理する方法は、埋め立て処理や安定化処理など大きく3つの種類があります。

ばいじんは産業廃棄物に指定されているため、廃棄物処理法に基づき処理する必要があり取り扱いに注意が必要です。

もし処理方法に迷うことやリサイクルを検討する場合には、管轄の自治体や専門業者に相談してみましょう。

 

ちなみにリダクションテクノでは、今回ご紹介したばいじんを含む廃棄物に関する幅広いお悩みに対応しております。

リサイクルやコスト削減に関するご提案もおこなっていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください!

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