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産業廃棄物 2023.09.28

PVCとは?身近な材質である“ポリ塩化ビニル(通称:塩ビ)”について解説!

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PVC(通称:ポリ塩化ビニル、塩ビ)は、汎用性が高く生産量の多い材質です。 耐久性に優れており柔らかさを自由に変えられるため、洋服の繊維やホース、クレジットカードなど私たちの生活に身近な製品の材質として幅広く使用されています。 この記事では、そんなPVCの主な特徴や軟質と硬質の違い、使用用途について詳しく解説! ダイオキシンを発生してしまわないよう、処分する際に注意すべきポイントもレクチャーします。

1.PVCの主な特徴

PVCとは、Poly vinyl chlorideの略称で、通称“ポリ塩化ビニル”や“塩ビ”、“ビニール”と呼ばれています。

ガラス転移点もしくは融点まで加熱すると柔らかくなる熱可塑性樹脂の一種で、耐久性や耐薬品性、耐水性、耐油性、耐アルカリ性、電気絶縁性などが高いため汎用性が高いことで有名です。

PS(ポリスチレン)やPP(ポリプロピレン)を含む五大汎用樹脂の1つとも呼ばれ、商品の材質として使用されています。

 

また、石油を原料とする他のプラスチック製品と比べて生産量が多いのもPVCの特徴の1つです。

PVCは安価なエチレンと塩素を原料としているため、省資源で製造できます。

 

 

2.軟質PVCと硬質PVCの違い

PVCは加熱すると柔らかくなる熱可塑性樹脂です。

可塑剤を混ぜて柔らかな状態に仕上げたものは軟質PVCと、それ以外のものは硬質PVCと呼ばれています。

 

各PVCの特徴は次の通りです。

 

2-1.軟質PVCの特徴

・軟らかい

・手で曲げられるくらいの柔らかさで、洋服の繊維やケーブルの被膜など様々な用途で使用

・可塑剤の量によって柔らかさを調整できるのも魅力

 

2-2.硬質PVCの特徴

・硬く強度がある

・軟質PVCのように手で曲げようとすると割れてしまうくらい丈夫なため、看板やクレジットカードの材料として使用

・常用耐熱温度は60~80℃で、酸素指数は45~49

・20℃以下の環境では衝撃で破損しやすくなる

 

 

3.主な使用用途

PVCは、私たちの生活に身近なアイテムの材質として使用されています。

 

<軟質PVC>

車や家具などのレザー、洋服の繊維、床材、壁紙、タイル、工業用フィルム、農業用フィルム、ストレッチフィルム、ホース、ガスケット …etc

 

<硬質PVC>

看板、クレジットカード、食品包装、パイプ、平板、波板、窓枠、滑り台、デッキ材、レコード、電話器具 …etc

 

 

4.廃棄する際には注意が必要?

PVCは汎用性が高く材料として幅広く使用されていますが、廃棄する際には注意が必要といわれています。

 

実は、以前まではPVCは焼却すると毒性ガスであるダイオキシンが大気中に放出されてしまうといわれていました。

しかし、現在ではPVCの安全な廃棄方法が確立されています。

ダイオキシンが発生する条件は、焼却処分時の温度です。

調査の結果、PVCは800℃以上の高温で処分した場合、ダイオキシンがほとんど発生しないことが確認されました。

 

つまり、PVCはしっかり対策を講じている処理施設で廃棄することが重要です。

 

 

5.PVCや廃棄物に関するご相談はリダクションテクノまで

ご紹介したようにPVCは通称“ポリ塩化ビニル”や“塩ビ”、“ビニール”と呼ばれている材質です。

熱可塑性プラスチックの一種で汎用性が高く、耐久性や電気絶縁性が高いなどの長所を持っているため、様々な用途で使われています。

 

ただし、PVCを廃棄する際には要注意です。

PVCはしっかり対策を講じている処理施設で適切に廃棄する必要があるため、取り扱いには気を付けましょう。

 

リダクションテクノでは、PVCを含む廃棄物に関する幅広いご相談に対応!

正しい分別や処分方法はもちろん、処理コストの削減やリサイクルに関するご相談にも応じています。

廃棄物に関するお悩みを抱えている方は、ぜひお気軽にご相談ください!

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