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産業廃棄物 2023.07.03

発熱・発火する恐れも?!石灰乾燥剤の捨て方・廃棄する際の注意点

廃棄物回収安心第一価格適正化業者選定産業廃棄物

「石灰乾燥剤ってどうやって処分すればいいの?」 「事業活動に伴い生じた石灰乾燥剤は産業廃棄物として処分するべき?」 上記のような疑問を抱えている方へ向けて、この記事では、乾燥剤の中でも特に取り扱いに注意が必要な石灰乾燥剤について徹底解説。 石灰乾燥剤の主な特徴や、廃棄する際の注意点などをご紹介します。

1.取扱い注意!石灰乾燥剤の捨て方とは?

空気中の水分を吸収してくれる乾燥剤。

乾燥剤は品質劣化を防ぐためお菓子の袋に入れるなど幅広い用途で使われています。

ですが、ひとくちに乾燥剤といっても以下のように様々な種類があります。

 

■シリカゲル

(詳しくはこちらの記事をご参照ください

■石灰乾燥剤

■塩化カルシウム

■脱酸素剤             …etc

 

今回この記事でクローズアップするのは、石灰乾燥剤について。

石灰乾燥剤は乾燥剤の中でも取り扱い方を間違えれば発熱・発火する恐れがあるため、注意しなければなりません。

 

 

2.石灰乾燥剤とは?6つの主な特徴

そもそも石灰乾燥剤とは、酸化カルシウムを原料とする“生石灰”で吸湿するタイプの粉末状の乾燥剤のこと。

石灰乾燥剤の主な特徴は以下の通りです。

 

■吸湿性が非常に高い

■周囲の湿気の度合いによって吸湿割合が変化することはない

■水分を吸収すると消石灰に変質し、体積が約3倍に膨張してしまう

■急に水分を吸収すると熱を発する

■一般的な販売価格が比較的安価

■シリカゲルと異なり、乾燥剤として再利用することは難しい

 

上記で挙げた中でも特に注目したいのが「急に水分を吸収すると熱を発する」という特徴です。

石灰乾燥剤は水分を吸収しすぎると熱を発して、発火する可能性もあります。

水に濡れてしまうと発火する恐れがあるため、水分を多く含むごみと一緒に捨てないようにするなど、取り扱いには注意しましょう。

 

 

3.廃棄する際の注意点

前項で石灰乾燥剤の取り扱いには注意が必要と解説しましたが、具体的に何に気を付ければいいのでしょうか?

 

石灰乾燥剤を廃棄する際の注意点は、主に以下の3つです。

 

3-1.分別に要注意!一般ごみor産業廃棄物?

まず、一般家庭から排出された場合と事業活動によって排出された場合で、取り扱い方法は異なります。

一般家庭で処分する場合は、自治体の指示に従って処分しなければなりません。

一方で事業活動で発生した乾燥剤を処分する場合は、基本的に産業廃棄物として扱う必要があります。

「産業廃棄物」とは、事業活動に伴って発生した廃棄物の内、廃棄物処理法で定められた20種類に該当するごみ。

そのうち、乾燥剤は「汚泥」に区分されます。

原則、産業廃棄物の収集運搬・処分を委託できるのは、都道府県知事が許可する産業廃棄物処理業者のみ。

石灰乾燥剤は産業廃棄物の収集運搬や処分の許可を得ている業者に、汚泥としての処分を依頼する必要があります。

 

【こちらの記事も合わせてご覧ください】

汚泥はどうやって処理する?主な処理方法や業者に依頼する際のポイントなどを徹底解説

 

 

3-2.水分で濡らしてしまうと発火する恐れがある

一般家庭で処分する場合でも産業廃棄物として取り扱う場合でも、石灰乾燥剤を捨てる際は水分を含むものと混ぜないようにしましょう。

前述したように、石灰乾燥剤は水分を吸収しすぎると、熱を発して発火する可能性があります。

もし石灰乾燥剤を濡らしてしまった場合には、速やかに可燃物から離して熱が引くまで待つようにしましょう。

 

3-3.土壌改良剤としても活用できる

石灰乾燥剤が水分を吸収して生石灰から消石灰に変質すれば、土壌改良剤として活用できます。

消石灰に変化した石灰乾燥剤を土に混ぜると、phが酸性からアルカリ性になるため土壌改良に有効です。

庭の土や畑に入れれば酸性となった土を中和し、カルシウムを補給できるため肥料として役立ちます。

「石灰乾燥剤をただ処分するだけでなく、できることなら再利用したい…!」と考えている方は、一度廃棄物処理業者などに問い合わせてみると良いでしょう。

 

 

4.石灰乾燥剤は発火する恐れもあるため、保管・廃棄する際は慎重に!

冒頭でもご紹介したように、ひとくちに乾燥剤と言っても種類は様々です。

シリカゲルや塩化カルシウムなど幅広い種類がありますが、酸化カルシウムを原料とする生石灰で吸湿するタイプの乾燥剤は石灰乾燥剤と呼ばれています。

 

石灰乾燥剤は吸湿性がとても高く、周囲の湿気の度合いによる吸湿割合も変化しないため汎用性が高いというメリットがあります。

しかしその反面、条件によって発熱する恐れがあるため、取り扱いには注意しましょう。

使い終わった石灰乾燥剤は、適切に処分するか、肥料として利用するかの二択です。

乾燥剤として再利用することは難しいと覚えておきましょう。

 

ちなみに、リダクションテクノでは今回ご紹介した石灰乾燥剤に関するお問い合わせにも柔軟に対応。

廃棄物に関する幅広いご相談に応じています。

 

「石灰乾燥剤の取り扱いについて悩んでいる…」

「産業廃棄物の処分やコスト削減について相談したい」

「新たにリサイクル活動に取り組みたいと考えている」

 

上記のような廃棄物に関するお悩みを抱えている方は、ぜひお気軽にご相談ください!

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