コラム

産業廃棄物 2020.10.01

汚泥とはどんなものを指す?汚泥の種類と廃棄方法、業者選びのポイントについて

廃棄物回収価格適正化業者選定産業廃棄物廃棄物

事業活動に伴い発生した汚泥は、“産業廃棄物”として処理しなければなりません。しかし、中には物量が少ないと対応してくれない業者もあるので、業者選びの際には注意が必要です。この記事では、汚泥の種類や排出・処理状況などについて解説!合わせて失敗しない業者選びのポイントもご紹介します!汚泥の処理に困っているという方は必見です。

 

 

1.汚泥とは?有機性汚泥と無機性汚泥の違いについて

冒頭でも解説した通り、汚泥は“産業廃棄物”として処理するよう廃棄物処理法にて定められています。“産業廃棄物”は業者に依頼するなどして、適切な方法で処理しないと罰金刑や懲役刑に科されるので注意が必要です。

ひとくちに汚泥といっても、様々な種類があります。具体的には「工場排水等の処理後に残る泥状のもの」「各種製造業の製造工程において生ずる泥状のもの」とされていますが、分類に困った場合には行政に相談してみましょう。

また、汚泥は“有機性汚泥”と“無機性汚泥”の2種類に分類されます。それぞれに該当する代表的な汚泥は以下の通りです。

 

<有機性汚泥>

・パルプ廃液から生ずる汚泥

・活性汚泥法による処理後の汚泥

・ビルピット汚泥(し尿を含むものを除く) …etc

 

<無機性汚泥>

・腐白土

・赤泥

・けい藻土かす

・浄水場の沈殿池より生ずる汚泥 …etc

 

有機性汚泥は資源となる潜在力を秘めているため、再資源化されることも。しかし、汚泥に含まれている成分によって金属原料化やセメント原料化など様々な方法があるので、分別には注意しなくてはなりません。

2.産業廃棄物の排出及び処理状況等

汚泥は、年間を通して最も多く排出される産業廃棄物としても有名です。平成29年度に排出された全国の産業廃棄物の上位3品目は以下の通りです。

順位 廃棄物の種類 排出量 排出割合 前年度排出量(排出割合)
1 汚泥 約1億7,069万t 44.5% 約1億6,732万t(43.2%)
2 動物のふん尿 約7,789万t 20.3% 約8,047万t(20.8%)
3 がれき類 約5,977万t 15.6% 約6,359万t(16.4%)

参照:環境省 産業廃棄物の排出及び処理状況等(平成29年度実績)について

上記で挙げた3品目を合計すると、総排出量の8割以上を超える結果に。表組にも記載したように、その中でも汚泥が一番排出されています。

3.なぜ汚泥は日本で一番多く排出されているのか?

なぜ産業廃棄物の中でも、汚泥が一番多く排出されているのかというと、簡潔に述べると判断基準が難しいから。

汚泥の判断基準には「成分」や「由来」は関係ないので、とにかくドロドロしていれば「汚泥」と認識されることが多いのが現状です。

そのため、多くの産業廃棄物が汚泥と判断されており、排出量が一番多い結果となっています。

また、汚泥は比重が重いものが多いのも、排出量が多い理由の一つ。主に汚泥は水分量が多いことがほとんどで重いため、排出量が多くなっているのです。

4.失敗しない!業者選びのポイント

続いて、処理業者を選ぶ際に確認するべきポイントについて解説します。

廃棄物の処理業者は全国に多数ありますが、汚泥は大手の産業廃棄物業者に頼むと物量が少ない場合には対応してくれないケースも多いので要注意。「業者選びを失敗したくない!」という方は、以下のポイントを参考に処理業者を選んでみてくださいね。

4-1.小ロット(数量の大小問わず)でも対応してくれるか

前述にてご紹介したように、汚泥は大手の産業廃棄物業者に頼むと物量が少ない場合には対応してくれないケースも多くあります。

そのため、委託する前には小ロットでも対応してくれるのかを確認しましょう。

4-2.今の産業廃棄物業者以外にあたってみる

サービス内容や対応可能な範囲は業者によって様々。もし既存の業者に断られてしまった場合は、もう少し広い範囲で相談先を探してみることが必要です。

ちなみに弊社リダクションテクノの場合は、自社で運搬・処理を行いますので、汚泥と混合廃棄物などもあいのりで対応できます。また、仕分け方法などについても弊社がレクチャーすることが可能です。

4-3.エリアの強みを持っているか

「処理コストを少しでも削減したい!」と考えているのであれば、 “効率的に回収できる”業者を選びましょう。

廃棄物を処理する際には、処理費用の他に運搬費用も必要となります。そのため、エリアに強みを持っており効率的に回れる業者に依頼すれば、適正コストで廃棄物を処理できます。

5.汚泥の処理にお悩みの方は、ぜひ現在委託している処理業者の見直しを!

ご紹介したように、ひとくちに処理業者といっても対応可能な範囲はそれぞれ異なります。

いま委託している業者では請け負っていないことでも、業者によっては引き受けていることもありますので、廃棄物に関してお困りの方はこの機会に業者を見直してみてはいかがでしょうか?

ちなみに、弊社リダクションテクノでは、対象エリア(東京・神奈川・千葉・埼玉)を絞っているため、小ロットでも対応が可能。弊社では対象エリアを重点的に巡回しているため小ロットにも効率的に対応できます。

また、弊社にて請け負っているその他の汚泥(弊社では化粧品の割れ物や飲食物の落としてしまったものなど)と一緒に処理を行い、コスト削減へと繋げられます。

他にも、焼却場へ持っていくための下準備も対応。缶詰めなどは焼却場では断られてしまうケースが多いですが、スペースさえお借りできれば弊社スタッフが専用のプラスチック容器への移し替えも含めて対応いたします。

汚泥の処理や、処理コストの削減などにお悩みの方は、ぜひリダクションテクノまでお気軽にお問い合わせください!

 

 

この記事に関連するコラム

お問い合わせ
Contact

上記品目以外でも、お客様の状況に応じた最適な処理方法をご提案いたします。
まずはお気軽にお問合せください。