コラム
産業廃棄物 2023.05.19
産業廃棄物の中間処理はなぜ必要?5つの処理方法や流れについて
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事業活動に伴い産業廃棄物を排出した際には、適正な方法で処分しなければなりません。 この記事では、産業廃棄物を処分するまでの工程の1つ“中間処理”について徹底解説! 中間処理の必要性を始め、5つの処理方法や一連の流れについて詳しくご紹介します。
1.生活環境保全に繋がる!中間処理の重要な役割とは?
まずは、中間処理の役割を解説します。
中間処理とは、産業廃棄物の処理工程の1つです。
事業活動に伴い生じた産業廃棄物は、中間処理を行い、適切に処分しなければなりません。
そもそも産業廃棄物とは、事業活動にともない生じた廃棄物のうち、法令で定められた20種類の廃棄物のこと。
これに該当するものは、法律で定められている燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類の6種類に加えて、政令で定めた14種類の合計20種類です。
産業廃棄物以外のごみは一般廃棄物に分類され、産業廃棄物とは異なる方法で処分されます。
今回この記事でクローズアップするのは、産業廃棄物の処分工程の1つである中間処理についてです。
産業廃棄物を処分するまでの流れは、収集運搬・中間処理・最終処分の3つの工程に分けられます。
そのうち中間処理は、廃棄物を安全化・安定化・減量化することで最終処分しやすい状態へと変える作業です。
廃棄物を安全な状態にするだけでなく、廃棄物の量を減らすため、生活環境保全に必要な工程といえます。
2.中間処理をしないとどうなるの?
極論ですが、産業廃棄物を中間処理しないと地球上にごみが溢れてしまうことになりかねません。
収集運搬業者が受け入れている廃棄物は、ほとんどが原形を留めた状態です。
何もせず廃棄物の質量や容積がそのままの状態で最終処分すると、風化・分解される時間が圧倒的に長くなります。
そのため、中間処理を行って細分化することが重要です。
また、中間処理を行い、リサイクルできる状態に生まれ変わらせる取り組みも大切です。
中間処理を行えば資源として再利用できるのに、リサイクルされずそのまま埋め立てられてしまうと資源が無駄となってしまいます。
つまり、中間処理は環境保全のためにとても大切な工程なのです。
3.中間処理の種類とは?
ひとくちに中間処理といっても、種類は様々です。
中間処理の方法は、大きく分けて5つあります。
■焼却
焼却処理して、燃え殻にすることで廃棄物を減量化させる
■破砕
廃棄物を細かく砕くことで容積を縮小させる
■溶融
焼却処理で排出された燃え殻を1,400度以上の高温で溶かして、最終処分量を減少させる
■脱水
脱水機を用いて汚泥などから水分を取り除いて、廃棄物としての本来の質量に戻す
■選別
複数の品目が入り混じっている産業廃棄物からリサイクルできるものを選別し、廃棄物の絶対量を減少させる
4.中間処理の流れ
最後に、中間処理の流れをご紹介します。
中間処理の流れは、大きく分けて以下の4工程です。
4-1検査・軽量
産業廃棄物の処理は重量によって料金を割り出すため、まずは車両1台ごとに重量を計ります。
その後、マニフェストをもとに受入検査を実施。
記載内容と相違がないか、処理できない危険物が含まれていないかなどの確認作業を行います。
4-2.選別
大きさや重さなどで大まかに選別する粗選別の後、人の目と手によって手選別を行います。
手選別では、リサイクルできるもの・可燃物・不燃物などと細かく選別していきます。
4-3.焼却・圧縮
可燃物や医療系廃棄物、リサイクルが難しいものは焼却・圧縮を行って廃棄物の減量・減容化を実施。
圧縮はプレス機を使用して、1m角程度にまとめるため、運搬や積み込み作業がしやすくなります。
4-4.最終処分
最終処分の方法は大きく分けて3つ。
埋め立て、海洋投入、リサイクルのいずれかで処分されます。
ただし、現代においては海洋汚染防止という観点から海洋投入はあまり行われていません。
5.中間処理は、処分の効率化や環境保全のために必要な工程
上記のように、中間処理は産業廃棄物を減量・減容し、能率よく最終処分できるようにする大切な作業です。
廃棄物が及ぼす環境への影響を最小限にするためにも必要不可欠な工程といえます。
そんな中間処理には大きく分けて5つの種類があり、処理の流れとしては大きく分けて4工程あります。
一般廃棄物と異なり、様々な工程が必要となることを覚えておきましょう。
ちなみに、リダクションテクノでは廃棄物に関するご相談にも対応。
リダクションテクノは、東京都の指定する第三者評価機関より、産業廃棄物優良認定である「産廃プロフェッショナル」に認定されているため、安心してご相談いただけます。
産業廃棄物の処分についてのご相談はもちろん、コスト削減やリサイクルのご提案も可能です。
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