コラム
産業廃棄物 2023.05.01
アンチモンの種類・用途・毒性について。アンチモンを含む産業廃棄物はどうやって処分すべき?
廃棄物回収安心第一業者選定産業廃棄物
金属元素のアンチモンは、プラスチックの難燃剤や鉛電池、花火の火薬など様々な原料として使用されています。 ですが、中には毒性を持っている場合もあるため、取り扱いには注意が必要です。 この記事では、アンチモンの種類や用途、毒性について徹底解説! 併せて、正しい廃棄方法もご紹介します。 アンチモンの特性について知りたい方や、これを含む産業廃棄物の取り扱いに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
1.身近なところに利用されている?!アンチモンとは
アンチモンとは、光沢のある銀白色の硬くてもろい金属元素。
元素記号で“Sb”と表記される、原子番号51の元素です。
脆性・低い熱伝導性・半導体性という特性から、金属と非金属の中間の性質を示す“反金属”に位置付けられています。
アンチモンの大きな特徴は、他の金属に添加すると、その金属を硬くすること。
一般的に単体で使用されることはほとんどなく、他の金属と併せて使われることが多いです。
例えばプラスチックや車のシートカバーの難燃剤、鉛バッテリーの電極、合金素材など様々な原料に使われます。
2.種類と用途
ひとくちにアンチモンといっても様々な種類がありますが、主に原材料として使用されることが多いのは、三酸化アンチモン・金属アンチモン・三硫化アンチモンの3つです。
それぞれの用途についてご紹介します。
2-1.三酸化アンチモン
三酸化アンチモンは、主にプラスチックに添加される難燃助剤として使用されることがほとんどです。
その他に、ポリエステルの重合触媒や顔料、ブレーキ用摩擦材、電子部品、高級ガラスの清澄剤にも使われています。
2-2.金属アンチモン
その名の通り、金属製品に使用されることの多いアンチモン。
主に、鉛電池や半導体の材料に使用されています。
2-3.三硫化アンチモン
アンチモンの硫化物。
主に、花火など火薬原料に使われることが多いです。
3.アンチモンの毒性について
化学形態により異なりますが、一般的には化合物に刺激性のある劇物が多いとされています。
そのため、人体に害を与える可能性があるとされています。
厚生労働省が発表している、アンチモンによる主な症状は次の通りです。
【吸入した場合】咳、嘔吐、腹痛、灼熱感、下痢、嘔吐、死
【皮膚に付着した場合】皮膚の乾燥
【飲み込んだ場合】腹痛、灼熱感、下痢、嘔吐、死
その他にも、火災が起こった際には毒性のガスを発生させる恐れがあります。
そんな危険性がありますが、合金物の場合はその使用量は少ないため“特別管理産業廃棄物”には該当しません。
アンチモンを含む廃棄物は、普通の産業廃棄物に分類されます。
【こちらの記事も合わせてご覧ください】
特別管理廃棄物とは?種類・該当する品目などについて詳しく解説
4.正しい廃棄方法は?
最後に、アンチモンを含む産業廃棄物の正しい処分方法について解説します。
先述したように、アンチモンは毒性を持っている場合があるため、厚生労働省の情報発信サイトでは処分方法を次のように定めています。
▶内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門の廃棄物処理業者に業務委託すること
参照:職場のあんぜんサイト(厚生労働省)
現状産業廃棄物として特別な規則は設けられておらず、アンチモンを含む産業廃棄物は普通の産業廃棄物として処理することになっています。
※ちなみに、過去には環境基準の監視項目に指針値(0.002mg/l以下)が指定されていましたが、現在は撤廃されました。
5.廃棄物に関するご相談は“リダクションテクノ”まで!
冒頭でも解説したように、アンチモンとは光沢のある銀白色の硬くてもろい金属元素。
元素記号では“Sb”と表記され、“反金属”に属しています。
アンチモンには様々な用途がありますが、主にプラスチックに添加される難燃助剤として使われることが多いです。
その他には、ポリエステルの重合触媒や顔料、鉛電池、火薬原料などの原料に使われています。
しかし、その一方で、アンチモンには毒性があることが認められているため取り扱いには要注意。
飲み込んでしまったり直接肌に触れたりすると人体に影響を与える可能性があるため、処分の際は産業廃棄物として適切な対応を行う必要があります。
アンチモンを含む製品や産業廃棄物を取り扱う際は気を付けましょう。
なお、リダクションテクノでは廃棄物に関する幅広いご相談に対応しています。
廃棄物処理に関するお悩み相談はもちろん、コスト削減やリサイクルのご提案も可能です。
「アンチモンを含む産業廃棄物の処分方法に悩んでいる…」
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