コラム
産業廃棄物 2022.10.19
産業廃棄物の処理費用は、どの勘定科目を使うべき?支払手数料?外注費?それとも雑費?
業者産業廃棄物廃棄物
支払手数料、外注費、雑費、売上原価…etc 産業廃棄物処理の仕訳に使える勘定科目には様々な種類があるため、どの科目を使って仕訳すべきか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか? そこで、この記事ではそれぞれの勘定科目の概要や仕訳例を詳しく解説します!
1.産業廃棄物の処理にかかる費用の勘定科目は?
事業活動に伴い発生した産業廃棄物を処理するためには、業者への委託料やごみ処理券の購入費用などが発生します。
しかし、中には「産業廃棄物の処理にかかる費用を帳簿に記入する際に、どの勘定科目を使えばいいのかわからない…」といったお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
産業廃棄物の処理費用を仕訳する勘定科目には、様々な種類があります。
中でも特に多く使用される勘定科目は、「支払手数料」「清掃費」「外注費」「設備維持費」「雑費」の5つです。
上記で挙げた5つの勘定科目は、それぞれ意味合いが異なります。
例えば、事業所内の掃除や粗大ごみの処理をした際にかかった費用は「清掃費」に該当しますが、事業所内の修繕も含めて不用品を排出する場合には「設備維持費」に該当します。
つまり、産業廃棄物の処理にかかる費用を仕訳する際には、状況に合わせて勘定科目を選択する必要があります。
2.一般的によく使われる勘定科目「支払手数料」「外注費」「雑費」
前項でご紹介した勘定科目の内、一般的に使われることが多いのは「支払手数料」「外注費」「雑費」の3つ。
それぞれの概要と仕訳例は以下の通りです。
■支払手数料
支払手数料とは、その名の通り、行政機関や業者に手数料を払う際に使用される勘定科目。
パソコンやソファなどといった不用品を粗大ごみとして排出する際、粗大ごみ処理券を購入した場合や、回収業者に支払う手数料が発生した場合には支払手数料として仕訳できます。
■外注費
外注費とは、外部の会社や個人事業主と業務請負契約を結び、業務の一部を外部委託する際に使用される勘定科目。
産業廃棄物の回収・運搬・処理といった一部の業務を、業者や個人に委託する場合は外注費として仕訳できます。
ただし、日頃から廃棄物回収や処理を業者に委託している場合は、売上原価で仕訳するのが一般的です。
■雑費
雑費とは、少額で重要性が低いものを計上する際に使う勘定科目です。
例えば、店舗移転によって一時的に廃棄物が発生した場合など、産業廃棄物を処理する頻度が少なく、重要性が低いケースは、産業廃棄物の処理にかかる費用を雑費として仕訳できます。
3.常に産業廃棄物の処理費用を計上するなら「売上原価」に仕訳できる
上記の3科目以外でも、常に産業廃棄物の処理費用を計上する場合には「売上原価」に仕訳することも可能です。
売上原価とは、企業が売上をあげるために直接必要な経費のこと。
業務内で常に産業廃棄物を処理している場合には、売上に直結するとみなされるため処理にかかる費用を売上原価に仕訳できます。
ただし、売上原価には廃棄物の処理費用だけでなく、材料費や人件費なども該当するため、わかりやすいよう「産業廃棄物処理」と記載しておくのがおすすめです。
他の売上原価と区別しやすくなりますし、税務署側からも経費の中身が確認しやすくなります。
4.使用する勘定科目は企業側で決めることができる!
ここまで産業廃棄物の処理費用としてよく使われる勘定科目について解説してきましたが、原則、使用する勘定科目について厳密な決まりはありません。
どの勘定科目を使うかは、企業側で自由に決めることができます。
ただし、基本的には最初に決めた勘定科目をその後も使い続ける必要があるため要注意。
自社の産業廃棄物処理費用は、どんな勘定科目に該当するのか確認した上で、事前にしっかりと検討しましょう。
5.リダクションテクノでは、産業廃棄物に関するお悩みをトータルでサポート!
ご紹介したように、産業廃棄物の処理にかかる費用といっても内容によって適した勘定科目は異なります。
判断に迷う場合や困ったときは、廃棄物処理業者などのプロに事前相談しておくと安心です。
ちなみに、リダクションテクノでは産業廃棄物に関する幅広いご相談に対応!
産業廃棄物の処理はもちろん、勘定科目に関するご相談や、コスト適正化、リサイクルのご依頼にも応じています。
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