コラム
産業廃棄物 2022.06.30
【汚泥を排出している事業者は必見!】“有機性汚泥”と“無機性汚泥”の違い
廃棄物回収価格適正化業者選定産業廃棄物定期回収
事業活動に伴い発生した汚泥は産業廃棄物に分類されますが、“有機性汚泥”であるか、“無機性汚泥”であるかによって、取り扱える業者が異なる場合もあるため注意が必要です。 そこでこの記事では、“有機性汚泥”と“無機性汚泥”の違いにクローズアップ! それぞれの特徴や具体例、判断基準の有無についても詳しく解説します。
1.そもそも汚泥とは?
汚泥とは、ドロドロとした泥状の廃棄物のこと。
事業活動に伴って発生した場合は“産業廃棄物”として処理しなければなりません。
産業廃棄物は一般廃棄物と異なり、処分する際に環境や人体に与える悪影響が大きいため、産業廃棄物の収集運搬・処分の許可を得ている業者に委託するなど適切な方法で取り扱う必要があります。
万が一無許可の業者に委託してしまったり、不法投棄されてしまった場合は罰金刑や懲役刑に科されるので気を付けましょう。
また、汚泥は“有機性汚泥”と“無機性汚泥”の2種類あり、種類によって取り扱える業者が異なる場合もあるため要注意。
例えば、産業廃棄物の処分許可証を有していたとしても、『汚泥(無機性の無害なものに限る)』と記載されている場合は“有機性汚泥”の収集・処分は依頼できません。
このように汚泥には限定条件が付与されていることもあるため、事業活動に伴い汚泥を排出する場合は分別や業者選びに注意しましょう。
2.有機性汚泥
続いて、“有機性汚泥”と“無機性汚泥”のそれぞれの特徴と具体例を解説していきます。
まずは有機性汚泥について。
有機性汚泥とは、主に有機汚辱された排水を処理する施設・設備(下水処理場・食品工場・動物の飼育場etc.)で発生する汚泥です。
具体的に以下のような汚泥が該当します。
■パルプ廃液から生じる汚泥
■活性汚泥法による処理後の汚泥
■ビルピット汚泥(し尿を含むもの以外)
■動植物性原料を使用する各種製造業の廃水処理後に生ずる汚泥 …etc.
加えて、資源となる潜在力を秘めているのも特徴的です。
適切な処理を行うことで再資源化できる場合もあります。
ただし、含まれる成分によって処理方法が異なるため、分別には注意しなくてはなりません。
3.無機性汚泥
続いて、無機性汚泥について解説します。
無機性汚泥とは、主に砂や金属成分を多く含む排水の処理施設・設備(土木工事現場・金属工場etc)で発生する汚泥。
具体的に以下のような汚泥が該当します。
■腐白土
■赤泥
■けい藻土かす
■炭酸カルシウムかす
■浄水場の沈殿池から生じる汚泥 …etc.
4.有機性と無機性を区別する判断基準
ここまで2種類の汚泥について解説してきましたが、実は法律上はこれらを明確に区別する基準はありません。
そのため汚泥の分別に迷ったら、行政もしくは廃棄物処理業者に問い合わせるのがベターです。
冒頭でも解説したように種類によって業者が取り扱っていない場合もあるため、分別には気を付けましょう。
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※こちらの記事もご参照ください
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