コラム
産業廃棄物 2022.02.21
産業廃棄物の処理を業者に委託する際のポイント。産業廃棄物委託契約書作成時の注意点とは?
廃棄物回収業者選定産業廃棄物定期回収
産業廃棄物は、排出した事業者が適正に処理する責任があります。たとえ業者に委託していても、その業者が法律違反してしまうと排出事業者も責任を問われるので注意しなければなりません。 この記事では、排出事業者の責任や、業者に処理を委託する際の産業廃棄物委託契約書について詳しく解説!併せて、産業廃棄物の処理を業者に委託するメリットとデメリットや、委託契約書を作成する際に気を付けるべきポイントもご紹介します。
1.排出事業者責任とは
廃棄物の排出事業者には、適正に廃棄物を処理する責任があります。
業者に廃棄物処理を委託したとしても、その業者が「廃棄物処理法」という法律に違反してしまうと、排出事業者にも罰金刑や懲役刑が科されるので注意が必要です。
法律違反に該当する行為は様々あり、不法投棄はもちろん“無許可業者への委託”や“不適切な契約”等も含まれます。
『無許可業者と気づかなかった!』『契約内容が不適切だったなんて知らなかった…』では済まないので、業者選びは慎重に行わなければなりません。
参照:「廃棄物処理法違反は業者の責任だから、排出業者には責任がない」という認識は間違いです!
2.産業廃棄物委託契約書とは
産業廃棄物の処理を業者に委託する際には、処理業者と書面にて適正な契約を結ばなければなりません。
その際に必要となるのが、“産業廃棄物委託契約書”です。
産業廃棄物委託契約書には、「収集・運搬委託契約書」と「処分委託契約書」の2種類あり、それぞれに委託する産業廃棄物の種類や数量、委託者が受託者に支払う料金などを記載します。
万が一契約書の記載に不備があると、排出事業者に罰則が科されるため記入漏れや誤りには注意しましょう。
3.委託するメリット・デメリット
続いて、産業廃棄物の処理を業者に委託するメリットとデメリットをそれぞれご紹介します。
<メリット>
・業者に委託することで、産業廃棄物を適切に処理できる
・業者によってはリサイクルを提案してもらえるので、環境負荷を軽減できる
・品目によっては買い取りをしてもらえるため、コスト削減に繋がる
<デメリット>
・単純にコストがかかる
・許可証の期限が切れている業者に委託した場合は、排出事業者に責任が問われる
上記のように、産業廃棄物の処理を業者に委託すれば適正処理やコスト削減ができるというメリットがあります。
ただし、自社で処理するよりもコストがかかるなど、デメリットもあることを留意しておきましょう。
リスクを回避するには、業者選びが重要なポイントとなります。
複数の業者に相見積もりをとったり、許可証の有無を確認するなど、処理業者選びは慎重に行いましょう。
4.産業廃棄物委託契約書のポイント
最後に、産業廃棄物委託契約書を作成する際に気を付けるべきポイントを解説します。
4-1.事業範囲の確認
まずは、事業範囲を確認しましょう。
産業廃棄物の収集運搬・処分をする際には、それぞれに許可が必要となります。
例えば収集運搬業者に産業廃棄物の処分を委託することはできません。
そのため、委託契約を締結する前には、必ず許可証を提示してもらうなど事業範囲を確認する必要があります。
また、“収集運搬業者が積替え・保管を行うか”や、“どの施設を使用して廃棄物を処理するか”なども確認を。
後々トラブルが起きないよう、事業範囲をしっかりと確認してから契約を締結するようにしましょう。
参照:産業廃棄物を扱うには資格が必要!産廃物の収集運搬・処分を頼むなら資格を持つ業者へ
4-2.委託契約書の作成
廃棄物処理法では、委託契約書に記載しなくてはならない事項が定められています。
そのため、記入漏れなどがないよう要注意。
作成時には、業界の標準委託契約書(ひな形)などを参考にするのがおすすめです。
また、委託契約書は委託する処理業者の許可証の写しや、環境大臣認定証の写しなどを添付する必要があります。
許可証の期限が切れていないか、委託契約書と許可証の内容が一致しているかどうかなどを確認の上、写しも忘れずに準備しましょう。
4-3.委託契約書の保存
委託契約書は、契約終了日から5年間保存しておかなければなりません。
万が一誤って廃棄してしまうと、廃棄物処理法違反で罰せられます。
そのため、廃棄物の処理が終わったからといって委託契約書を捨てないよう気を付けましょう。
5.処理業者選びや、委託契約書の作成・保存には要注意!
冒頭でも解説したように、たとえ処理を業者に委託する場合であっても、排出事業者は責任を持って産業廃棄物を処理しなければなりません。
産業廃棄物の処理を業者に依頼する際には、業者選びや委託契約書の作成・保存などに気を付けましょう。
ちなみに、弊社・リダクションテクノでは産業廃棄物収集運搬業許可も特別管理産業廃棄物運搬業許可も両方得ているので安心してお任せいただけます。
加えて、ただ廃棄物を処理するだけでなく、リサイクルやコスト削減に関するご相談にも対応が可能です。
廃棄物処理とリサイクルを合わせて行うことで、環境に配慮しながらコスト削減できるようご提案しています。
また、リダクションテクノでは契約書の書式もご用意し、契約締結をサポートいたします。
サービス
タグ
- リサイクル
- 環境
- 除菌
- 新型コロナウイルス
- 廃棄物回収
- 使い捨て
- 安心第一
- コンサルティング
- 閉店ごみ問題
- 実地トレーニング
- 有価買取
- 解体費用
- 廃材処理
- 整地
- 価格適正化
- 業者選定
- 低コスト
- 再資源化
- 現場管理
- 緊急
- 業者
- ストレッチフィルム
- ごみ袋
- 再生材ごみ袋
- 環境貢献
- 産業廃棄物
- コンテナBOX
- 2020TDM推進プロジェクト
- LLDPE
- 定期回収
- ルート回収
- 木パレット
- 夜間
- 飛散防止
- 廃棄物
- 輸送貨物事故品
- スプレー缶処理
- 穴あけ作業
- 閉店ごみ
- リニューアル粗大
- 緊急回収
- サーキュラーエコノミー
- ケミカルリサイクル
- マテリアルリサイクル
- サーマルリサイクル
- 輸入食品
- 食品廃棄
- 汚泥
- 建設系廃棄物
- 価格適
- 木くず処分
- 夜間回収
- 不良品
- 在庫品
- グッドデザイン賞
- SDGs
- 廃プラスチック
- 衣類
- 産廃回収
- 医療廃棄物
- バッカン
- 衣服廃棄
- アパレルごみ
- 繊維くず
- 洋服処分
- FUROSHIKI
- ごみ置場
- セメント袋
- がれき類
- レンタル倉庫
- 退去ごみ
- 原状復帰
- トラックターミナル
- Iot
- マニフェスト
- 廃棄物処理法
- 現状回復
- 業態変更
- アパレル
- コンビニごみ
- 機密情報
- 分別
- 食品ロス
- 特定有害産業廃棄物
この記事に関連するコラム
-
産業廃棄物2023.09.28
PVCとは?身近な材質である“ポリ塩化ビニル(通称:塩ビ)”について解説...
PVC(通称:ポリ塩化ビニル、塩ビ)は、汎用性が高く生産量の多い材質です。 耐久性に優れて...
-
産業廃棄物2022.07.08
“ゴムくず”の排出量が年々増加。問題解決のため、いま私たちができることと...
私たちの生活にとって身近な存在である“ゴム製品”。 一方で、日本では天然ゴムを原料とした廃...
-
産業廃棄物2022.12.13
サーキュラーエコノミーについて徹底解説。企業が取り組むメリットとは?
近年メディアで見かけることが多くなった“サーキュラーエコノミー”というキーワード。 しかし...
-
産業廃棄物2020.09.28
急な閉店、リニューアルに伴う産廃処分でお困りのご担当者様へ
閉店、リニューアル、業態変更などにより店舗内粗大ごみを急ぎ処分しなくてはならないケースが多く...
幅広いご相談に応じます!
- いつでも気軽に相談
- 写真で概算見積もり
- 見積り書もご用意!