コラム
産業廃棄物 2021.10.06
3R(リデュース・リユース・リサイクル)を徹底解説!主な取り組み・SDGsとの関係性とは?
リサイクル環境再資源化産業廃棄物SDGs
最近テレビや雑誌などのメディアで見かけることが多くなった「3R」や「SDGs」というワード。 しかし、みなさんの中にはその概要を詳しく知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか? そんな方々へ、この記事では3R(リデュース・リユース・リサイクル)の概要や主な取り組み、SDGsとの関係性について徹底解説! 併せて、4R・5R・7R・10Rの具体例もご紹介します。
1.3Rとは?
そもそも3Rとは、Reduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル)の総称。
限りある地球の資源を無駄にせず、循環型社会をつくるための取り組みを指します。
また、3Rは世界的に推奨されている取り組みですが、日本では2000年に「循環型社会形成推進基本法」で以下のような考え方が導入されました。
① <Reduce>無駄にゴミを出さない
② <Reuse>何度も繰り返し使用する
③ <Recycle>資源を再利用する
ちなみに、上記の順番で環境に優しいと言われています。
近年では、アパレル企業を中心に様々な企業が積極的に3Rの取り組みを実施しています。
また、企業だけでなく消費者にも協力が求められています。
次に、消費者にできる具体的な取り組み例をご紹介します。
2.Reduce(リデュース)の主な取り組み例
以下のように ”無駄にゴミを出さない”取り組みが推奨されるのが「Reduce(リデュース)」です。
■詰め替えタイプの商品を購入する
■買い物の際にはマイバッグを持参する …etc.
購入後、長く使えるよう配慮することはもちろん、使い切りタイプではなく詰め替えタイプを選ぶことも大切です。
また、マイバッグを持参し、使い捨てのプラスチック袋を使用しないことで廃棄物量の減少に貢献できます。
加えて、商品を購入する前に本当に購入する必要があるのかを考えてみましょう。
「値段が安いから」という理由だけで不要なものを購入すると、不必要な生産・廃棄物の増加に繋がります。
3.Reuse(リユース) の主な取り組み例
以下のように”何度も繰り返し使用する”ことが「Reuse(リユース)」です。
■ネットオークションやフリーマーケットの利用
■洋服はお下がりを使用する・まだ着られるものは知り合いに譲る …etc.
不用品を単純に捨てるのではなく、まだ使える状態であれば再利用することが大切です。
例えば読み終わった本は古本屋へ、子供の成長により着用できなくなった洋服はネットオークションやフリーマーケットなどに譲渡すれば、商品の無駄な生産や廃棄物量の増加を防げます。
4.Recycle(リサイクル) の主な取り組み例
以下のように”資源を再利用する”ことが「Recycle(リサイクル)」です。
■ペットボトルを回収して新しい製品に生まれ変わらせる
■分別する際は“汚れを落とせばリサイクル可能なものがないか”確認する …etc.
主な取り組みとしては、不要な資源を新しい資源に生まれ変わらせること。
プラスチック製の容器や使い終えた電化製品などを回収し、新たな資源として活用することを指します。
また、再資源化するためには、廃棄物として排出する前に汚れを落とすことも大切です。
中には、付着した汚れをきれいに落とすことでリサイクルが可能になる場合があるからです。
5.SDGsの目標にも関係がある3R
3Rは、SDGsの目標を達成するために欠かせないアクションの一つです。
SDGs(エスディージーズ)とは、“Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)”の略称で、持続可能な社会を目指すために17項目の指標が掲げられています。
参照:SDGsの目標とターゲット(農林水産省)
その中でも特に3Rと関連が深いのは、以下の3つのゴールです。
5-1.【12】つくる責任 つかう責任
環境保全のためには、製品をつくる際にも、つかう際にも環境への配慮が必要です。
例えば以下のような日々の行動も目標達成に繋がります。
・資源を節約して製品を作る
・まだ使える製品や梱包材をリユース
・使い捨てずにできるだけ長く使い続ける
・エコバックを持ち歩いてレジ袋をもらわない
・水筒を持ち歩いてペットボトルのごみを出さない
5-2.【13】気候変動に具体的な対策を
廃棄物処理やリサイクルの際に発生するCO2は、多く排出してしまうと地球の平均温度が上昇してしまい異常気象等が発生する恐れがあります。
そのため、気候変動を防ぐ対策として廃棄物の排出量を減らすことが求められています。
5-3.【14】海の豊かさを守ろう
昨今世界的に注目されている、海洋プラスチック問題。
プラスチックごみは自然の中で分解されません。
そのため、自然環境下で細かくなることで、海の生物だけでなく人間への影響も懸念されています。
海に放流しているプラスチックごみの年間推定量を減らすため、プラスチック製品をなるべく使わず、使い捨てではなくリユースできる容器を使うことも視野に入れてみましょう。
6.4R・5R・7R・10Rも!?
ちなみに3Rに他の取り組みを加えて、4Rや5R、7R、10Rと呼ばれるものもあります。
加える取り組みは団体によって異なりますが、一般的には以下を指すケースが多いです。
■4R
・3Rに「Refuse(リフューズ)」を加えた総称
・「拒否する」という意味で、ゴミになるものを購入しないもしくは受け取りを断る行動
■5R
・4Rに「Repair (リペア)」を加えた総称
・「修理・補修」という意味で、製品が壊れても、直せる場合は修理して使うこと
■7R・10R
・5Rに2つの取り組みを加えた総称を7R、5つの取り組みを加えた総称を10Rという
具体的な取り組みは以下の通りです。
※先述したように、加える取り組みは団体により異なります。
・Remix(リミックス)
新たな創造のために、既にある資源を再編集する
・Refine (リファイン)
ゴミを廃棄するときには分別する
・Rethink (リシンク)
自分にとって本当に必要なものかどうかを購入前に考える
・Rental(レンタル)
物を買って個人的に所有するのではなく借りる
・Return (リターン)
携帯電話などリサイクルできる商品は、使用後に購入先へ戻す
・Reform (リフォーム)
着用しなくなった洋服などを捨てずに作り直す
7.SDGsや3Rに関する取り組みは、企業だけでなく消費者にも求められている
近年、持続可能な社会の形成や環境保全へ向けた取り組みを積極的に行う企業が増えています。
参照:世界的なごみ問題を解決するために。コンビニやアパレル業界での取り組みについて
しかし、今回ご紹介したような取り組みが求められるのは企業だけではありません。
消費者の私たちも購入する商品の選定やエコバックを使用するなど、環境保全のためにできることが多くあります。
現在世界が抱えている課題解決のためにも、まずはできる「R」から始めてみましょう!
リダクションテクノでは、廃棄物処理だけでなく、環境に配慮した取り組みに関するご相談にも対応。
廃棄物処理と合わせてリサイクルも行い、環境に配慮しながらコスト削減ができるようにご提案しています。
「廃棄物処理について相談したい…」
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上記のようなお悩みを抱えている方は、ぜひお気軽にリダクションまでお問い合わせください!
【こちらの記事も合わせてご覧ください】
4つめの「R」とは?3R+Renewableの具体的な取り組みをご紹介
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