コラム
産業廃棄物 2023.01.13
ダウンサイクルとアップサイクルとは?具体例やリサイクル・リメイクとの違いも解説
リサイクル安心第一業者選定産業廃棄物
近年“ダウンサイクル”や“アップサイクル”というワードを耳にするようになった方は多いのではないでしょうか? この記事では、年々注目が高まっているダウンサイクルとアップサイクルの概要や具体例、リサイクルやリメイクとの違いなどを解説します。
1.意外と身近に行われている!ダウンサイクルとアップサイクル
まずは、“ダウンサイクル”と“アップサイクル”の概要や具体例を解説します。
ダウンサイクルとは、元々の製品よりかは価値を下げて使用済み製品や資源を再利用すること。
別名カスケードリサイクルとも呼ばれています。
【具体例】
着用しなくなった衣類・古い布→切って雑巾に
使用しなくなったバイクや自動車→パーツを取って再利用
一方アップサイクルは、使用済み製品からこれまでより価値が高い製品を作り、新たな使用価値を生み出すこと。
【具体例】
着用しなくなった衣類・古い布→鞄や装飾品の素材に
売り場に出せない規格外野菜→お菓子作りの材料に
つまり、不要となった資源や製品を用いて、ダウンサイクルは元々の価値より低い製品を、アップサイクルは元々の価値より高い製品を作るのが大きな特徴です。
2.リサイクルやリメイクとの違いは?
前項にてダウンサイクルやアップサイクルの概要について解説しましたが、「リサイクルやリメイクとは違うの?」と感じた方もいるのではないでしょうか?
広義的な意味では、ダウンサイクルはリサイクルに含まれます。
そもそもリサイクルとは、一度不用品を原料の状態に戻し、その原材料から同製品や類似製品に戻すこと。
不要になった製品を原料の状態に変えてから、新たな製品を作ることを指します。
【具体的例】
読み終わった新聞や雑誌などの古紙→トイレットペーパーや再生紙
つまり新しい製品を作り出したものの、結果として元の製品よりも価値が下がってしまう場合(=ダウンリサイクル)はリサイクルに含まれるのです。
それに対して、アップサイクルは元の製品と比べて価値が上がっている製品を作り出します。
【具体例】
古紙→味わい深い色合いを活用したアクセサリーや雑貨
不用品を資源に戻すことなく、新たな価値の製品として生み出すことをアップサイクルと呼びます。
ちなみにリメイクは、アップサイクルのように新たな製品を生み出すのと異なり、手を加えてアレンジすること。
空き缶にシールを貼っておしゃれな見た目にしたものはリメイクに該当しますが、小物入れやプランターへと生まれ変わらせて価値を高めるとアップサイクルとなります。
3.アップサイクルへ注目が高まる時代へ
ダウンサイクルも、アップサイクルも使用を終えた製品から新しい製品を生み出すエコな取り組みですが、近年ではアップサイクルへの注目がより高まっています。
その理由は、ダウンサイクルは製品を作り直すことにより環境負荷がかかったり、元の製品より低品質になってしまったりといったデメリットがあるから。
また、役割を終えると最終的には廃棄されてしまう点もデメリットとして挙げられます。
一方、アップサイクルは元の製品を原料に戻すことなくそのまま活かしたり、価値を高めることで生まれ変わった製品の寿命を伸ばしたりできるというメリットがあります。
そのため、アップサイクルを実践することはSDGsを達成することにもつながると考えられているのです。
廃棄物となるはずだったものに新たな価値を与えるアップサイクルは、資源のさらなる枯渇を防ぐことに繋がります。
※こちらの記事も合わせてご覧ください
SDGsと産業廃棄物の関係性。実際に行われている廃棄物処理事例もご紹介
4.リダクションテクノでは、エコ活動やコスト削減に関するご提案も可能!
冒頭でもご紹介したように、ダウンサイクルとアップサイクルの特徴は以下のように異なります。
■ダウンサイクル…価値を下げて生まれ変わらせる
■アップサイクル…価値を上げて生まれ変わらせる
どちらも使用済みの製品や資源を使ったエコな取り組みには変わりません。
ですが近年は、最終的には廃棄されてしまうダウンサイクルに変わり、価値を高めて製品の寿命を伸ばすアップサイクルが注目されています。
資源のさらなる枯渇を防ぐアップサイクルの実現は、大きな社会貢献につながることでしょう。
また、アップサイクルなどの環境に配慮した活動は、企業評価にも影響を及ぼします。
環境保全や企業イメージアップのためにも、ぜひこれを機にエコな取り組みを初めてみてはいかがでしょうか?
リダクションテクノでは、ただ廃棄物を処理したりコストを削減したりするだけでなく、環境への影響を配慮したご提案に努めています。
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