コラム
産業廃棄物 2021.09.10
オフィス家具は“産業廃棄物”です。廃棄する際の注意点や業者選びのポイントについて
廃棄物回収業者選定産業廃棄物現状回復業態変更
「デスクやロッカーなどのオフィス家具って、どうやって廃棄すればいいの?」 「コロナ禍でオフィスを移転することになったが、家具の処理業者選びに悩んでいる…」 このようなお悩みをお持ちの方に向けて、この記事ではオフィス家具を廃棄する際の注意点や、業者選びのポイントなどについて解説します。今後オフィスを移転する可能性がある方は必見です!
1.オフィス家具は“産業廃棄物”になる
近年、新型コロナウイルスの流行をきっかけにオフィスを移転する企業が増加。
コロナ禍でリモートワークも増え、オフィスの縮小・分散を行う企業が増えています。
このような変化に伴いオフィス家具を手放すケースが増え、処分方法に悩む方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、オフィス家具は一部例外を除き“産業廃棄物”に分類されます。
家庭から家具を廃棄する場合には粗大ゴミとして自治体が引き取ってくれますが、オフィスにて不要となった家具は“産業廃棄物”として処分しなくてはなりません。
ただし、素材によって“産業廃棄物”に分類されるかどうかが異なります。
主に金属加工が施された家具やガラス・プラスチックの割合が高い家具は、“産業廃棄物”として扱う必要があります。
一方で、木製の椅子やキャビネットなどは産業廃棄物には該当しません。
木製品は事業系一般廃棄物に分類されるため、一般廃棄物収集運搬・処理業の許可を得ている業者に回収・処分を依頼することができます。
2.オフィス家具を廃棄する際の注意点
オフィス家具を廃棄する際には、いくつか注意しなければならないことがあります。
■オフィスの不用品は家庭ゴミで出せず、産業廃棄物扱いになる
オフィス移転の際に生じる不用品は家庭ゴミとして排出することはできません。
前項で解説したように木製の家具を除き、“産業廃棄物”として扱われます。
“産業廃棄物”は処分の際に環境や人体に与える悪影響が大きいため、産業廃棄物の収集運搬・処理の許可を得ている業者に運搬や処分を委託しなければなりません。
■マニュフェストは忘れずに作成してもらう
上記で解説したようにオフィスの不用品は産業廃棄物扱いとなるため、収集運搬・処理する際にはマニフェスト(管理票)が必要となります。
マニフェストとは、産業廃棄物の流れを把握・管理し、適正処理されていることを確認するために必要な書類のこと。
排出する産業廃棄物ごとに作成し、廃棄物の種類や量・運搬業者などを細かく記入した上で廃棄物と共に業者に交付するよう法律で義務づけられています。
そのため、業者に収集運搬・処分を依頼する場合には忘れずに作成してもらいましょう。
万が一マニフェストを作成しなかった場合には法律違反となり、委託された業者だけでなく、収集運搬・処分を依頼した排出事業者にも罰則が科されます。
参照:廃棄物処理のマニフェストとは。違反した際の罰則や運用基準などをご紹介!
■オフィスで使用していた電化製品はリサイクル法が適用される
オフィスで使用していた電化製品にはリサイクル法が適用されるため、粗大ゴミとして自治体に処分してもらうことはできません。
処分する際には、メーカーに引き取ってもらうか、不用品回収業者に依頼するかの二択となります。
「処理費用を節約したい」という場合には、業者に電化製品の買い取りが可能か問い合わせてみると良いでしょう。
電化製品のリユース品を高価買い取りしている場合もあるため、ぜひチェックしてみてくださいね。
3.オフィス移転の際に生じることが多い産業廃棄物
オフィスを移転する際に生じることが多い産業廃棄物は、主に以下の通りです。
*テーブル・デスク
*椅子
*ロッカー
*キャビネット
*カーペット
*パーテーション …etc.
また、プリンターなどの電化製品も産業廃棄物として排出されるケースがあります。
4.失敗しない業者選びのポイント
最後に、オフィス家具の処理業者を選ぶ際に注意すべき3つのポイントをご紹介します。
4-1.許可証を持っている業者か確認する
まずは許可証を持っている業者かどうかを確認しましょう。
産業廃棄物の運搬・処理は許可証を得ている業者しか行えません。
無許可の業者に依頼してしまった際には、たとえ「許可を持っていないとは知らなかった…」という場合であっても、排出事業者も責任に問われ罰金刑や懲役刑に科されます。
4-2.必ず相見積もりをとる
複数の業者に相見積もりをとることも大切なポイントです。
1社のみの見積もりだと適正価格かどうか判断がつかないため、必ず相見積もりをとって比較しましょう。
ただし、他の業者の見積もりや相場と比べて極端に安価な場合には注意が必要です。
必要な許可を得ていない業者や後々追加料金を請求する悪質な業者である可能性があります。
4-3.固定金額(パック料金)に注意!
業者によってお得な固定金額(パック料金)プランを用意しているケースもありますが、プラン内容によっては逆に損をしてしまう可能性も……!
例えば、ゴミの量ではなく使用するトラックの台数で見積もりを算出する固定金額プランの場合、ゴミの詰め方によって料金が大きく変わってきます。
もし悪質な業者に依頼してしまった場合には、「本当は1台で済むはずの量なのに、2台分の料金がかかってしまった」などという事態が起こる恐れもあります。
そのため、固定金額(パック料金)プランを利用したいと考えているのであれば、事前に業者の評判や実績などをよく調べるようにしましょう。
5.“有価物の買い取り”が可能な業者なら、コスト削減にも繋がる◎
オフィス移転などで生じる廃棄物の中には、買い取り可能な商品があるケースも多いです。
買い取りをしてもらうことで多少処理コストを抑えることが出来ます。
業者選びの際には前項でご紹介したポイントと併せて、「買い取りが可能かどうか」も確認してみましょう。
ちなみに弊社・リダクションテクノでは、不用品の買い取りやリサイクルに関するご依頼にも対応可能です。
廃棄物処理と合わせてリサイクルを行うことにより、環境に配慮しながらコスト削減ができるようご提案しています。
また、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県においては産業廃棄物収集運搬許可証も得ておりますので安心してお任せいただけます!
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