コラム

解体工事 2020.08.27

「プロ」が語る積算方法。解体工事でいらぬコストをかけないために気を付けたい注意点

解体費用整地価格適正化業者選定低コスト

工事業で見積もりを出す際に必要となる、“積算”。しかし、積算という言葉自体は聞いたことがあっても、その概要や必要性について詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか? そこでこの記事では、積算の概要や必要性について解説!また、解体工事を業者に依頼する際、余分なコストをかけないために気を付けるべき注意点についても解説します!

 

 

1.そもそも“積算”とは?

工事業界における積算(せきさん)とは、簡単に言うと“工事にかかる費用を算出”すること。

工事業は既製品の生産と違い、一件ごとに必要な材料や作業などが異なります。そのため、工事に取り掛かる前に、一つの作業を行うにあたり必要となる手間を数値化した“歩掛”に基づいて各工事費用を予測し、予測した費用を積み上げ工事全体にかかる費用を導き出す必要があるのです。 

つまり、積算は工事業の見積もりを作成するのに欠かせない事項。積算を行わずどんぶり勘定で見積書を作ってしまうと、赤字工事になってしまう可能性もあるのです。

2.どうして“積算”は必要なのか?

なぜ積算が必要なのかというと、工事業の場合は毎回場所や建物の設計などが異なるため。施工場所も構造物も様々なので、必要な費用もそれぞれ異なります。

例えばレシピがすでに存在しているケーキを作るときは、あらかじめ使用する材料と必要となる工数が決まっていますが、工事業は建物によってかかる手間も必要となる機材なども様々。重機を使う必要があるケースもあれば、敷地前の道路が狭いときは小型トラックで何度も運搬しなければならないケースもあります。

このように工事業の場合は一概に原価が決められないため、細かく計算しなくてはなりません。

これは、解体工事を発注する側にとってだけでなく、工事を請け負う会社側としても重要なこと。原価が一定ではないので、工事を請け負う会社側も赤字を出さないようにするためには正確に積算を行わなければならないのです。

3.解体工事で見積もりをとる際に気を付けたい3つの注意点

解体工事を業者に依頼する際には、まず見積もりをとってもらいましょう。

悪質な業者の場合、キチンと積算をしていない可能性や、初期見積もりに必要となる費用を含まず工事後に請求される可能性もあります。余分なコストをかけないためにも、工事を依頼する前に“どんな作業にどのくらい費用がかかるのか”をしっかりチェックしておきましょう。

見積もりをとる際に気を付けたい注意点は以下の通りです。

3-1.概算と口頭ではなく、ちゃんと積算しているか

まずはちゃんと積算しているのかを確認しましょう。冒頭でも解説したように、積算は工事業の見積もりを作成するのに欠かせない事項。適切な価格かどうかを確認するためにも必要となります。

概算と口頭での提示ではなく、キチンと積算内訳書などを提示してもらいましょう。

3-2.お客様立ち合いのもとで現地調査しているか

正確に積算を行うためには、現地調査が必要となります。解体業者を探す際には、現地調査に依頼主が立ち合えるかどうかも必ずチェックしましょう。

現地調査は細かい部分について打合せできるだけでなく、担当者の態度なども確認できる機会でもあります。悪質な業者の場合、担当者の態度が悪く依頼主やご近所とトラブルが発生してしまうというケースもあるので、後々のトラブルを避けるためにも現地調査に立ち合えるか確認しておきましょう。

3-3.追加料金は発生しないか?

悪質な業者の場合、初期見積もりに必要な工程を記載せず、工事後に請求するというケースもあります。

工事後に「思っていたよりも費用が嵩んでしまった……」ということにならないように、積算の段階で工事後に追加料金が発生しないか確認しておく必要があります。

また、相見積もりをとるのも手段の一つ。同じ建物でも、業者によって解体費用が大きく異なる場合もあります。そのため、2~3社から相見積もりをし、金額や工事内容を比べてみるのも良いでしょう。

ただし、極端に費用が安い業者には要注意!極端に費用が安い業者は積算をしっかり行っていなかったり、初期見積もりに必要な費用を含んでいなかったりする可能性もあるので注意が必要です。

4.無駄な費用・リスクを削減するには、積算をキチンと行っている業者へ依頼しましょう

ご紹介したように、積算は適した価格で解体工事を行うために必要なこと。無駄なコストをかけないためにも、業者を選ぶ際にはキチンと積算を行っているかどうかを確認しなければならなりません。

また、インターネット上でも容易に解体工事の積算ができるサイトはありますが、解体工事の積算は高額になるので注意が必要です。立地や周辺環境、建物の構造によって必要となる費用は大きく異なりますので、記事内で解説したようにキチンと現地調査の上で積算を行っている業者に依頼するようにしましょう!

安心・安全な業者を選ぶことは、無駄な費用やリスクの削減にもつながります。解体工事を業者に依頼する際には、価格面だけで判断せずにサービス内容もしっかりと確認するようにしましょう。

 

 

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