コラム
解体工事 2020.05.14
【解体費用の秘密】木造と鉄骨の相場は?業者選びのコツは?プロが教える後悔しないためのチェックポイント
解体費用廃材処理整地価格適正化業者選定
一軒家などの建物を解体するにあたり、「相場がわからない」「どの解体業者に依頼すればいいのか悩んでいる」という方も多いのではないでしょうか? そんな方に向けて、この記事では解体工事の流れから、木造or鉄骨それぞれの解体費用の目安や、廃材処理などにかかる費用を解説!解体費用を安く抑えるためのポイントもレクチャーします。 解体工事を依頼しようと考えている方は必見です!
1.解体費用の算出方法はご存知ですか?
建物によって建築費用が異なるように、解体費用もそれぞれ異なるもの。例えば同じ坪数の建物でも、家の構造が木造か鉄骨造かによって解体費用の坪単価に大きく差がでます。
解体費用を算出する際、基準となるのは主に”廃棄する建材の量”、“解体しやすいかどうか”、“土地の整地にかかる費用”の3点。これらの情報を基に解体費用を算出します。
2.まずは一軒家の場合の解体の流れをご紹介!
中には「解体を依頼したいけど、そもそもどんな流れで解体するのか知らない」という方も多いかもしれません。
そこで、まずはこちらの項目にてどのような流れで解体作業が進められていくのか解説します。一軒家の場合の解体の流れは以下の通りです。
2-1.現場調査の上、解体費用の見積もりを提示
前項にて解説した “解体しやすいかどうか”は、実際に現場調査を行ってみないとわからないもの。重機が搬入しやすいかどうか、隣接する家とはどのくらい離れているかなどを実際に現地に赴いて調査し、見積もりを算出します。
2-2.解体準備
解体工事はどうしても騒音が出るもの。近隣トラブルを起こさないためにも、解体工事に入る前にはご近所への挨拶と案内を行います。また、併せて電気やガスを停止して引込線の撤去を各所に依頼します。工事中は粉塵の拡散を防ぐために水道を使用するので、水道だけは止めないよう気をつけましょう。
2-3.本格的に解体工事を開始
工事を始めるにあたり、騒音や解体時に出るホコリが近隣の迷惑にならないよう、まずは足場を組み立て、建物を防音シートで覆います。準備を整えた後は、ドアなどの建具や設備機器、備え付けられている家具、断熱材を解体。建物の内部から解体していきます。
続いて、建物の骨組みとなっている屋根や柱、梁を解体。最後に地下に埋まっているコンクリートの基礎を掘り起こして撤去します。
2-4.後片づけ
建物自体を解体するだけでは、工事は終わりません。解体後には、建築廃材を処理する必要があります。
廃材は種類別に分別し、トラックにて搬出。廃材の処理が終わったら、地下に埋まっていた基礎の破片であるコンクリートガラが地中に残っていないかを確認します。
その後、整地工事を行い、土地を平らかつ綺麗な状態にして工程が全て完了します。
3.解体費用は「木造」と「鉄骨造」でどれくらい差があるの?
冒頭でも解説した通り、解体費用は家の構造によって坪単価が異なります。
木造と鉄骨の建物の解体費用の差は、具体的に以下の通りです。
1坪あたり | 1㎡あたり | |
木造 | 4万3000円程度 | 1万3000円程度 |
鉄骨造 | 5万5000円程度 | 1万6000円程度 |
上記はあくまでも解体費用の目安。この費用にプラスして、別途廃材処理費用などが必要となります。
4.その他、廃材処理などにかかる費用の相場
工事の際には解体費用の他、廃材処理費用や整地費用も必要となります。
しかし、廃材処理費用や整地費用と一口にいっても価格は様々。廃材の種類や土地の環境によって異なります。
廃材処理費用と整地費用の具体的な金額相場は以下の通りです。
■廃材処理費用
廃材の種類 | 一般的な処理費用(1㎥あたり) |
コンクリートガラ | 5000円~ |
タイル/ガラス陶磁器 | 2万3000円~ |
石膏ボード | 1万5000円~ |
木くず | 5000円~ |
■整地費用
土地の状態 | 整地費用の目安(1㎡あたり) |
取り除くものが何もない状態 | 500円程度 |
木々の伐採が必要な状態 | 3000円程度 |
解体業者を選ぶ際には、上記の費用も併せて金額を考慮しましょう。
5.業者が高くつけがちなポイントは「整地にかかる費用」だった!
解体工事における一連の流れの中で業者が見積もりを高くつけがちなのは、ずばり「整地にかかる費用」!
土地を平らにするまでの工程によって左右されます。
前項の表にも記載した通り、取り除くものが何もない状態は1m2あたりの整地費用が500円程度なのに対して、木々の伐採などが必要な場合は整地費用が3万円程度になることも!
例えば庭に木を植えている場所では、木々を伐採する費用と、地中に埋まっている根元を掘り返すための作業費が必要となります。他にも、雑草が生えている場合は解体費用とは別に処理費用が掛かるのが一般的です。
このように、同じ坪数・建材でも土地の環境によって整地費用は大きく異なります。
6.解体費用を安くするために抑えておくべき3つのポイント
いくら必要といえども、解体工事の費用はなるべく安く抑えたいところですよね。しかし、「あまり安すぎる解体業者に依頼するのは不安……」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
解体費用を抑えるためには業者選びももちろん大切ですが、それ以外にも解体費用を安くするために自分で出来ることはあります!
解体費用を安くする方法は、主に以下の2つ。以下の2つを事前に行っておけば、解体費用を数十万~数百万円抑えることもできます。
6-1. 敷地内の草木は全て伐採・取り除いておく
前項でも解説した通り、業者が見積もりを高くつけがちなのは「整地にかかる費用」。
そのため、敷地内の草木を取り除いていないと整地費用が嵩むこともあります。場合によっては整地費用が1㎡あたり約3万円(1坪あたり約10万円)もかかってしまうケースも。少し手間はかかりますが、見積もりを依頼する前にできるだけ草木は取り除いておきましょう。
6-2. 建物内にある家財道具はあらかじめ処分しておく
タンスなどの家具や、冷蔵庫や洗濯機といった家電などは事前に処分しておきましょう。家財道具を業者に任せると、個人で手配するよりも費用が嵩んでしまう可能性があります。費用節約のための重要なポイントです。
7.「費用の安さ」だけで選ぶのはキケン!解体業者はサービス面も重視して選ぼう
ご紹介したように、解体工事には必要な手順がいくつもあります。ただ建物を解体するだけではなく、解体工事に伴う近隣への連絡なども必要不可欠です。
そのため、「安いから」という理由だけで解体工事業者を選ぶのは要注意。例えば近隣への連絡が適当な業者を選んでしまうと、後々トラブルとなってしまいます。
業者選びの際には、近隣に連絡をまめに行ったり、現場にしっかりと管理者が来るなど、金額以外のサービス内容を重視する必要があります。
解体工事業者選びに悩んでいるという方は、ぜひサービス面も重視してみてくださいね!
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