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産業廃棄物 2023.07.19

火災原因にもなりうる?!リチウムイオン電池の適切な処分とは

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スマートフォン、ノートパソコン、モバイルバッテリー、電動歯ブラシ、加熱式たばこ…etc。 リチウムイオン電池は繰り返し使用できる蓄電池として様々な製品に使用されていますが、特性上、正しく取り扱わないと発熱・発火する恐れがあるため注意が必要です。 この記事では、そんなリチウムイオン電池の特徴や製品例、正しい処分方法などを徹底解説します。

1.リチウムイオン電池とは?主な特徴・製品例などをご紹介

リチウムイオン電池とは、繰り返し使用できる蓄電池のこと。

別名リチウムイオン二次電池やリチウムイオンバッテリー、Li-ion電池、LIB、LiBとも呼ばれており、家庭内にある様々な小型の電気機器に使用されています。

 

リチウムイオン電池の主な特徴と、製品例は以下の通りです。

 

<リチウムイオン電池の主な特徴>

■コンパクトなサイズで軽量

■急速充電に優れている

■大容量の電力を蓄えられる

■環境負荷が少ない

■電池寿命が長い         …etc

 

<リチウムイオン電池が使用されている製品例>

■携帯電話・スマートフォン

■ノートパソコン・タブレット

■モバイルバッテリー

■充電式のコードレス家電や電動工具

■電動シェーバー

■電動歯ブラシ

■加熱式たばこ          …etc

 

 

名前が似ているリチウム電池は使い切りの一次電池であり、今回ご紹介するリチウムイオン電池とは別物です。

リチウムイオン電池は放電と充電ができる二次電池のため、何度も繰り返し使用できます。

 

 

2.実は危険!発火する恐れもあるリチウムイオン電池

リチウムイオン電池は私たちの生活に身近な製品に多く使用されていますが、取り扱いには要注意。

アルカリ金属が使われているため、水と合わさると激しく反応して、発熱または発火する可能性があります。

また、水以外にも、外部からの衝撃にも気を付けなければなりません。

外部から衝撃を受けて破損・変形してしまうと、正極と負極が触れ合ってショートし、発火する恐れがあります。

 

そんな危険性のあるリチウムイオン電池ですが、磁石で取り除くことが難しいのも特徴の1つです。

単体ではなく、そのほかのプラスチックに混入している状態で処分してしまうケースも多いです。

リチウムイオン電池を不適切に処分して発熱または発火した場合、大事故になりかねません。

過去には、不燃ごみ処理施設や産廃処理施設などで、リチウムイオン電池が原因による火災が発生したケースが数多く発生しています。

 

 

3.正しい処分方法

最後にリチウムイオン電池の正しい処分方法をご紹介します。

 

リチウムイオン電池の処分方法は、一般家庭で排出されるか、それとも事業者から排出されるかによって以下のように異なります。

 

3-1.家庭の場合

家庭から排出する場合、電気製品販売店や自治体施設などに設置されているリサイクルボックスに持ち込みましょう。

不燃ごみとして排出することは不適切です。

 

なお、リチウムイオン電池のリサイクルボックスの設置個所はJBRCのホームページに掲載されています。

ホームページ上にて検索・確認すると同時に、各自治体の指示に従って対応しましょう。

 

3-2.事業者の場合

事業活動に伴いリチウムイオン電池を排出した場合、産業廃棄物として処分しなければなりません。

産業廃棄物の処分を行えるのは、許可を得ている業者のみです。

無許可業者に依頼すると、実際に処分していない排出事業者にも罰則が科されるため業者選びには注意しましょう。

 

3-3.保管・排出する際に注意すべき5つのポイント

リチウムイオン電池は処分前の取り扱いにも注意が必要です。

保管・排出する際には、以下の5つのポイントに気を付けましょう。

 

■発熱・発火する恐れがあるため、水など液体で濡らさない

■金属端子部分はショートしないよう、テープなどで絶縁する

■破損・変形による発熱や発火を防ぐため、無理に外さない

■不適切な処分方法による発熱や発火を防ぐため、他の廃棄物と混ぜない

■ニッケル水素電池やニカド電池、リチウムイオン電池など電池の種類を表示で確認し、分別した上で正しく廃棄する

 

4.リチウムイオン電池は正しく分別・処分しましょう!

私たちが普段使用している電化製品など身近なところでよく使われているリチウムイオン電池ですが、処分する際は慎重に取り扱わなければなりません。

リチウムイオン電池の持つ特性によって不適切に処理をしてしまうと、発熱や発火を起こして大規模な火災につながる恐れがあります。

 

また、一般家庭で排出するか、事業者が排出するかによって処分方法が異なる点にも要注意です。

家庭の場合は自治体の指示に従って処分をしましょう。

また、事業者の場合は適切な業者へ依頼・処分する必要があると覚えておきましょう。

 

リダクションテクノは、今回ご紹介したリチウムイオン電池を始め廃棄物に関する幅広いご相談に対応しております。

廃棄物処理や分別はもちろん、コスト削減やリサイクルに関するご提案も可能ですので、廃棄物に関してお悩みを抱えている方はぜひお気軽にご相談ください!

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